からだと自然
食べ物が原因の遅延型アレルギー − 食後しばらくして発症する腹痛や精神不安定

Glass Story
遅延型アレルギー
高度経済成長以降、激増するアレルギー疾患。今では国民の半数がアレルギーを抱えているという報告もあります。
このアレルギーのうち、食物アレルギーに関しては、実は二つの種類があると言います。
一つは、アナフィラキシーショックのような口に含んだらすぐに症状が現れる〈即時型(そくじがた)〉と呼ばれるもので、一般的に馴染みもあり、保険も適用される。
そして、もう一つが、昨今話題となっている、数時間から数日と、しばらくして体調悪化の症状が出る〈遅延型(ちえんがた)〉と呼ばれるものです。
食後の精神不安定
この〈遅延型〉は、現れる症状も〈即時型〉の急性症状とは違ったものとなっています。
それは、たとえば、イライラや精神不安定など一見すると心の病気に見えるような症状や、疲労感、眠気、肩こり、下痢や便秘といった体調悪化、肌荒れのような美容問題といった慢性的な症状など多岐に渡って現れます。
だから、食後や突発的な精神不安定、あるいは「なんだか体調が悪いなあ」という不定愁訴や自律神経失調症の原因の一つとして、この遅延型アレルギーが注目を受けているのです(〈即時型〉の検査で陰性でも、〈遅延型〉で反応が出る場合もあり得ると言います)。
ただし、この検査をするためには保険が適用されないので特定の病院からアメリカに血液を輸送して検査をするという形になります。
* 参考までに、関東で検査の受付が可能ないくつかの病院を挙げたいと思います。
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町2丁目25 MAP
03-3253-3351
〒263-0043 千葉市稲毛区小仲台6-19-19 MAP
043-287-2624
この遅延型のアレルギー検査によって、陽性の結果が出れば、これまで見えなかった「敵」の正体が可視化され、原因不明の不安感から解消されるかもしれません。
また、もちろん、その結果を踏まえてアレルゲンを避けることで、(根治はしないにしても)体調が落ち着いてくると思います。
僕自身、この検査を体験し、食事の内容を整えていくことで、ひとときのような、原因も分からぬまま酷い心身の症状に振り回される地獄の日々から解消されました。
食事について考えるきっかけに
もし、この病状に心当たりはあるけど高額な費用がかかって手が出せないという場合は、ひとまず一、二週間ほど食事を意識して整えてみるだけでも、変化が実感できるかもしれません。
シンプルな食事を心がける。たとえば、玄米と味噌汁、野菜、果物。味付けは自然塩のみ。水分は水や野菜ジュース程度に留める。
食事内容と、食後の体調の変化の記録を残していく。
まずは混乱した症状を、自分なりに整理していくことが肝心です。そして、それは何よりも、「変われる」という希望に繋がっていくでしょう。
ぜひ、試してみて下さい。
