漢方医の考え方 − 病院の選び方と、漢方薬に抵抗があるときの予備知識に | コップのお話
 

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漢方医の考え方 − 病院の選び方と、漢方薬に抵抗があるときの予備知識に

 
Glass Story

縦棒  自然に耳を傾ける漢方医学

漢方や東洋医学と聞くと、もしかしたら「怪しい」といった抵抗感を示すこともあるかもしれません。

そこで漢方に関する基礎的な考え方を、西洋医学と比較しながらざっくりと説明したいと思います。

 

まず、西洋医学の場合、血液検査、続いてレントゲンやMRIといった画像診断を行うのが一般的です。

そして、医師は「数値」や「画像」を見る。その情報を平均値的な状態と見比べて、何か異常が発見されると、その異常を抑えたり補ったりする薬を処方する。あるいは手術によって異常な部分を切除する。

一方で、漢方医は、患者さんの「身体」を見ます。

漢方医の場合は、問診を参考に、脈や舌の様子、お腹の脈動やみぞおち周辺が固まっていないかといった「身体」の様子から患者さんの体質を感じ取っていく。

身体は、人工物ではなく自然です。

要するに、これは自然の声に耳を傾けていると言えるでしょう。

 

縦棒  自然に、自然を添える

漢方薬もまた、自然の産物です。

自然界に生育する薬草を組み合わせることで漢方薬にする。その組み合わせというのは、古代中国から体験を重ねて編み出されていったものです。

だから、優れた漢方医というのは、自然と自然との仲介人、と言えるかもしれません。自然(身体)の声を聞き、もう一方の自然(生薬)で補っていく。

 

東洋医学では、病気の根本的な原因について「身体の調和が乱れている」ことが問題だと考えます。

全身を巡る気の流れの調和が乱れた結果、あちこちから症状が噴出する。

その調和を整えるために漢方薬を処方する(ツボや気功も、調和を乱す〈詰まり〉を流れるようにする手法です)。

西洋医学の場合は、各々、この噴出した症状にアプローチをします。だから、基本的に、一症状に一対処法です。

しかし、漢方的な考え方では、その前提となっている調和が整えば、同時にいくつもの症状が取れることもじゅうぶんあり得るのです。

これは、自然と共生する民族として有名なアメリカ先住民、ナバホ族の考え方とも共通します。

ナバホ族にとっては、すべての災厄(一個人の病気なども含んで)は、あるべき調和の乱れなのである。

『魔法としての言葉 ─ アメリカ・インディアンの口承詩』金関寿夫著

漢方医は、ときに「漢方薬に判断を仰ぐ」こともあると言います。

診断が難しいときには、まず二週間なら二週間、ひとつの漢方薬で様子を見て、その変化を見ながら、微妙に内容を調整していく。

そういうことができるのも、漢方薬があくまでも自然の産物であって体に与える負担が決して重くはないからでしょう。

 

ただ、東洋医学には「好転(瞑眩)反応」と呼ばれる現象があります。

好転反応とは、デトックスのようなもので、いったん下痢や発熱、発疹、眠気やだるさという形で症状が悪化し、そのあとに回復に向かっていく、というものです。

これは今まで溜まっていた毒が排出される過程で生じるもので、副作用とは区別されなければいけません。

 

縦棒  漢方医の選び方

漢方薬を試したいと思ったとき、難しいのは病院の選び方だと思います。

漢方薬も「一応は扱っている」といった程度の病院もあれば、漢方を専門にしている漢方医とも呼ぶべき医師もいる。

また漢方薬に詳しい老舗薬局で購入するという方法もあるなど、多種多様で混乱してしまうかもしれません。

漢方薬自体も、薬局で普通に販売されている養命酒のような類から、ツムラの120番といったエキス剤に加工されたもの、煎じ薬のような本格的なものまで様々です。

このエキス剤に関しては保険適用なので、とても安く手に入ります。まずは漢方を専門にしている医師にかかってみることをおすすめします。

日本東洋医学会 や 日本漢方医学研究所 のサイトを参考に探してみて下さい。

ちなみに、数少ないですが、煎じ薬が保険適用という病院も存在します。以下は、煎じ薬も保険適用の病院の一例です。

費用等については実際に病院に確認してみて下さい。

 

□  漢方医療 頼クリニック(東京・新宿)

〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-13-5 KT新宿ビル9階 MAP

03-5302-0368

 

□  山田光胤記念 漢方内科渋谷診療所(東京・渋谷)

〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビル5号館3F MAP

03-3464-6431

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2014-04-19 | Posted in からだと自然