安全、天然な水とは − 化学物質過敏症と水道水およびミネラルウォーター | コップのお話 〜コップの水が溢れるように〜
 

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安全、天然な水とは − 化学物質過敏症と水道水およびミネラルウォーター

 
Glass Story

縦棒  化学物質過敏症と水

化学物質過敏症が悪化すると、水道水に浄水器をつけても症状が出るということがあります。

また、深刻な場合はミネラルウォーターに変えてもペットボトルの油脂など化学物質成分が溶けだす影響によって拒絶反応が出ることもある。

夏など、何日もトランクに入れられ日中熱せられ熱いお湯になり、夜は冷やされぬるま湯に、を繰り返されたペットボトルのお水。それを「ほらあげるよ」といただく機会もよくあったりしました。

そんなペットボトルのお水を口に含んだ時にプラスチックが溶け出したような香り、劣化した絵の具のような香りがぷ〜んと漂うのですが、なんだか体に悪そうな物が溶けだしたものを飲んでしまったと嫌な感じがしたことが何度かありました。

出典 : 私がプラスチックを避ける理由

そこで本やネットなどで本当に「安全、天然な水」とは一体どんなものなのか調べてみました。

すると、一口に「ミネラルウォーター」と言っても、様々な種類があり、複雑な事情があることを知りました。

以下、要点を簡単にまとめるので、水の安全性を比較する際の参考にしてみて下さい。

 

 

縦棒  日本と海外の「ナチュラル・ミネラルウォーター」の比較

そもそも、市販のミネラルウォーターは日本の表記だけでも実は4種類あります。

まず、ラベルに「ナチュラル・ミネラルウォーター」とあるものは、汲みあげた水に加熱や濾過など最低限の除菌(「人為的な処理」)のみを施してある水を指します。

これは、国内産にかぎっては、もっとも「天然」に近い手法です。

以下、ナチュラルウォーター、ミネラルウォーター、ボトルドウォーターと細かく分類しています。

 

EVIAN

出典 : evian 公式HP

 

一方、外国、主に欧州産のミネラルウォーターに目を向けてみると、日本とは異なる、さらに厳しい基準を採用しています。

 

たとえばEUでは、採水できる地域の環境を保護できるように土地そのものに環境保護の基準を定めています(保護区内の農薬や化学肥料の不使用、建造物や地下工事の禁止など)。

そして、採水に関しては一切の「人為的な処理」をしません。外気にも触れさせない。

EUと日本では、ミネラルウォーターの基準が大きく異なります。たとえば、日本では全てのミネラルウォーターに殺菌処理が義務づけられているのに対し、EUでは逆に「殺菌しないこと」が義務づけられているのです。

なぜなら、殺菌のためとはいえ、加熱すると水の組成が変わり、本来の水が持つミネラルやおいしさのもとともいえる酸素や炭酸ガスが失われてしまうからです。

出典 : evian「自然のまま」ってどういうこと?

そのように「自然のまま」ボトリングしたものだけを、EUでは「ナチュラル・ミネラルウォーター」と呼んでいるのです。

 

残念なことに、日本では明確な環境保護の基準がありません。

雨水や雪が地上に降り注ぎ、地層に浸透し、大地によって濾過されたものが地下水に溜まっていく。

これが水の成り立ちです。

しかし、この濾過作用をつかさどる「大地」の保護規制がないことから、たとえば水源地の近くにゴルフ場や産業廃棄物処理場が建設されても止める術がなく、ろ過をするための「大地」が汚染される。

その結果、安全な水ではない可能性があるので、適切な除菌(「人為的な処理」)をするように定められる。

だから、EUの基準に倣ったような無殺菌の「自然のまま」の水は、ほとんど例がありません(数少ないものとして、北海道で最近許可が下りた、いぶき - http://www.h-ryosui.com - という水があります)。

悲しいことですが、国の定めるものが「水源の環境保護」ではなく、「除菌」になっているのです(もちろん自主的に環境保護に力を入れている地域やメーカーもあると思います)。

 

 

縦棒  水の大切さ

水は、大人の場合は体内の60%、赤ん坊は80%を占めています。

ただ普段は空気と同様に「当たり前のもの」という感覚が根強く、あまり意識することはないかもしれません。

でも、空気と水は、食べ物や言葉よりも、さらに根源的な血肉であり、大切な生命の源です。

フランスでは、「コントレックス」や「エビアン」など有名な水源の近くには医療施設があり、入院しながら良質な天然水を飲むことで様々な疾患を治癒する「テルマリズム」という治療法が、保険適用で受けられると言います。

美容から慢性疾患まで、あらゆる病に「新陳代謝」が関連していると言っても過言ではありません。そして、その働きの中心を、「水」が担っている。

そう考えると、一ヶ月ほど水にこだわってもネットで購入すれば3000〜5000円程度なので、試してみる価値はあるのではないでしょうか。

 

ちなみに、化学物質過敏症でも飲める安全な水としては、瓶入りであることや、なるべく手つかずの採水地のものであることを考慮する必要があります。

そこで、瓶入りの国産水の「富士 ミネラルウォーター」やイタリア産の「アクアパンナ」、その他外国産の瓶入りの水を、個人的にはオススメしたいと思います。

あるいは、瓶入りではありませんが、国産で完全に自然の水である先ほども触れた「いぶき」などが、真摯な自然食品のメーカーでも扱っているので良いのではないでしょうか。

ただ、こればかりは一人一人の体調によって変わるので、専門医に相談するか、少しずつ試して体調を見ながらご判断下さい。

 

ACQUA PANNA(アクアパンナ) 750ml×12本 [正規輸入品]

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ミネラルウォーター・ガイドブック

ミネラルウォーター・ガイドブック / 早川光

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2015-01-19 | Posted in からだと自然