夢の話 〜 追いかけてくる男と、逃げる僕 | コップのお話
 

夢の記録

夢の話 〜 追いかけてくる男と、逃げる僕

 
Glass Story

何度か夢を見ては目が覚める、ということの繰り返しだった。目が覚めるたびに寝汗がひどかった。

内容はほとんど覚えていない。どれも決して良い夢とは言えなかった。

最後の夢だけは、おぼろげながら脳の片隅に映像と物語が残っている。

 

僕は、沖縄の舗道を地図を片手に歩いていた。建物が幾つか並んで建っている。左側には静かな灰色の海が広がっていた。目的地に向かう途中の目印の教会を通りすぎた。

しばらく歩く。広い駐車場に一台も車が停まっていない老人介護施設がある。その施設を通りすぎると一本道の登り坂に繋がっていった。

その登り坂は、右側に商店街が、左側に住宅が並んでいる。人通りもなく、建物も古いようだ。寂れた通りだと思いながら歩いていると、いつの間にか下り坂になっていた。

反対の方角から、歩いてくる数人の人影が見えた。

先頭を強面の男が歩き、その背後を、弟と、弟の友人が青ざめた表情で連行されるように歩く。僕は、すれ違い様に弟の友人に「警察、呼んだ方がいい?」と囁いた。彼は気づかれないように静かに頷いた。

僕は、そっと歩く速度を速めた。すると、男が振り返って「見たことあるな、あいつも連れていこう」と言って追いかけてきた。

僕は全速力で走った。彼も走って追いかけてきた。

無人の商店街を必死に走っていると、遠くに人だかりが姿を現わす。警官も二人いた。助かる、と思いながら僕は走りつづけた。

突然、急に視界がぬかるんだ。足がおぼつかない。

沼を泳ぐようにして進み、もう捕まる、と観念した瞬間、警官が男を取り押さえてくれた。

 

目が覚めると、背中が汗でぐっしょりと濡れていた。

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2016-01-13 | Posted in 夢の記録