夢の話 〜 餌を与える初老の男と若い女性 | コップのお話
 

夢の記録

夢の話 〜 餌を与える初老の男と若い女性

 
Glass Story

舞台は1Kのマンションのキッチンだった。

キッチンには、OL風の女性がうずくまるように座っている。そして奥の部屋には初老の男が立っていた。

男は、慈愛に満ちた仕草で家畜の餌のようなものを女性に差しだし、女性は感謝と、そして諦めの涙を流しながらむさぼった。女性の顔は髪で隠れている(僕は彼女のことを知らない)。

その様子を、柔らかな素材のガラス越しに眺めている、といった感覚だった。

そこにいるのに見えていない、そこにいるのに動けない、という苛立ちと悲しみが夢の世界に渦巻いていた。

 

過呼吸に近い息苦しさとともに目が覚めた。

しかし、寝ぼけ眼で、起きた感覚はなく、息継ぎをするように再び夢のなかにもぐった。誰かの手で頭を押さえつけられたような感覚にも似ていた。

夢にストーリー性はなかった。ただその二人の男女のモチーフだけが、夢とうつつのあいだでフラッシュバックのように繰り返された。

そして、溺れながら水の上に顔を出すように、朝を迎えた。

 

*たぶん、この映像のきっかけの一つは、寝る前に読んだ村上龍の小説の、心を静めるために若い女が安定剤をのんで中年の男と話すシーンに由来するものだろうと思う。

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2016-01-18 | Posted in 夢の記録