寝違えの対処法 − ツボ、野口整体、お風呂で温めることで自然治癒をうながす | コップのお話 〜コップの水が溢れるように〜
 

からだと自然

寝違えの対処法 − ツボ、野口整体、お風呂で温めることで自然治癒をうながす

Glass Story

縦棒  寝違えの朝

ある朝、目が覚めると、馴染みの違和感に気づく。事情はすぐに飲み込めた。

そう、寝違えである。

僕は定期的(と言っても「季節の変わり目に風邪を引きやすいんだよね」といった程度には不定期)に寝違える。

この寝違えほど「たかが」と「されど」の似合う症状もないのではないだろうか。

たかが寝違えだが、されど寝違えだ。結構辛いし、ほとほと気分も滅入る。

痛めたのは、首の左側の筋。たとえ安静にしていても、突然糸がピンと張ったような不安げな痛みが、首筋を舐めるように走る。

 

 

縦棒  寝違えのツボ

ひとまず対処法として寝違えに効くと言われるツボを押してみる。

特に落沈(らくちん)という冗談みたいな名前のツボはとても効果的だった。ツボの位置は、拳をぎゅっと握ったときに、人差し指と中指の根元にある骨のでっぱりの間の辺りにある。

 

落沈 2

画像 : 鍼灸クイズ ~”寝違え”に効くツボは?~

 

その痛みの強いポイントがツボの位置。反対の手の指先を差し込むように押して、数秒してから放す、ということを適宜繰り返すと良い。

 

 

縦棒  野口整体と寝違え

次に、整体の元祖とも言われる野口整体では、寝違えについてどう捉えているか調べてみた。

この野口整体では、「寝違え」は「頭の使いすぎ」が原因であると言う。

頭に上ったエネルギーが上手く発散できずに頭部で煮詰まったような状態が続くと、寝違えという形で発散される。

確かに、ここのところ頭を使うことが多かったな、と思う。

特に寝違えた前日の夜は睡眠中も全く脳が静まることなく働き続け、どろっとした濃い映像の夢を何度も見ては目が覚めた(思い返してみると、このときおぼろげな意識のなかで徐々に首が硬直していくことを感じていた)。

頭の使いすぎや頭の疲労というのは寝違えに繋がっていると、体感的にも思う。

ただ、残念ながら僕の調べたかぎりでは頭の使いすぎが原因だという以外に、野口整体での痛みの対処法については載っていなかった。

 

 

縦棒  お風呂で温める

夕方から夜にかけて首もとは熱を帯び、痛みは一層ひどくなっていった。

そこでお風呂に入ることにした。

通常、こういう炎症の類に関しては「冷やせ」と言われるのが常識になっている。

温めることは厳禁、冷やすことで炎症を抑える。

一方、以前読んだ古い民間療法にまつわる本には、「熱や下痢、皮膚の炎症といった〈症状〉というのは、毒を排出する自然に備わった治癒作用であり、抑えるのではなく、手助けする必要がある」という記述があった。

そのため、熱のときは温める(発汗をうながす)し、下痢のときは水を飲み、身体の発散を押しとどめるのではなく、うながしてあげるべきだと。

その法則から言うと、この首筋の炎症も、冷やすことで抑えるのではなく、むしろお風呂に入って体を温める方が効果的なのではないかと思ったのだ。

まずはしっかりと水分を摂取してから、温度は心地いいくらいの湯加減で、肩だけでなく首まで浸かる。

普段は新陳代謝も悪く、汗がまったく出ないのだが、熱がこもっていたのか、このときは割とすぐに額に滲むように汗が出た。

そして、だいたい15分くらいでお風呂を出ると、少しだけ痛みや張りの緩和効果が見られた。

ところが、夜寝る前には痛みが再び元に戻っていた。

それ以外にも、目の沁みるような、こめかみに響くような嫌な眠気が襲う。寝違えると、いつもこの言葉で表現しがたい「嫌な眠気」が生じる(もしかしたら治る過程で生じる「好転反応」と呼ばれるものなのかもしれない)。

その夜も、何度も濃い夢を見て、痛みもひどく、姿勢も落ち着かなく、繰り返し目を覚ましながら這うように朝を迎えた。

やはり自然治癒を促したために一時的に症状が悪化したように感じただけなのかもしれない。

この初日の夜から二日目の朝にかけてをピークに、昼頃には半分程度に痛みが引き、首の稼動域も順調に回復していった。

睡眠中は体が強張りやすいので、朝方はいったん痛みが少しだけ戻るが、それでも普段の寝違えよりは早く治癒に向かっていった。

実際、治ったあとに調べてみると、ヘルニアや関節痛、しびれや頭痛といった〈痛み〉は温めるのが効果的だと言っている整形外科の医師もいた。

 

 

「体を温める」とすべての痛みが消える―腰痛、ひざ痛、股関節痛、間欠性跛行が治った! (ビタミン文庫)

「体を温める」とすべての痛みが消える―腰痛、ひざ痛、股関節痛、間欠性跛行が治った! / 坂井学

 

風邪の効用 (ちくま文庫)

風邪の効用 / 野口晴哉

0
2016-03-19 | Posted in からだと自然