自傷行為と東洋医学(手首のツボ) リストカットをする理由と、やめる方法 | コップのお話
 

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自傷行為と東洋医学(手首のツボ) リストカットをする理由と、やめる方法

 
Glass Story

自傷行為の体験

僕自身は、刃物で自分を傷つける類のいわゆる自傷行為(リストカット)の体験はありません。

長年心療内科に通っていたり薬漬けの期間もありましたが、自傷行為に関しては行いませんでした。ネットにそれほど触れてなかったこともあってか、そもそも「リストカット」という選択自体思い浮かぶことがなかったのです。

でも、よくよく考えてみると、リストカットのような直接的な形ではない方法で、実は自分を傷つけること(自傷行為)を繰り返していたのだと、後年思い至るようになりました。

そして、それは僕以外の大勢の人たちも実際はそうなのだと思います。

リストカットをする理由や、やめられない心理、やめる方法などを理解するためには、周囲の側も、自分自身の日々行なっている「自傷行為」について自覚することから始める必要があるでしょう。

 

 

自傷行為(リストカット)をする理由

自傷行為、そのなかでも特にリストカットをする理由について考えてみると、勘違いされがちですが、それは決して「死にたい」という願望が全面に出たものではありません。

僕の友人に、自殺未遂をしたことのある女性がいました。細かい事情には触れませんが、ただ、彼女は本気で「死にたい」と思ったそうです。だから、リストカットについて彼女は、その場所を切っても死ねないのに、という風に語っていました。

自傷行為、リストカットをする理由が「死にたい」のではなかったとすれば、一体なんのためにするのでしょうか。

そこに、どんな理由が考えられるのか。

それは喩えるなら、夢の世界で頬をつねったり、生きている実感のない茫漠とした感覚に刺激を与える、サディスティックな性行為と似ているかもしれません(参照 : 離人症と自傷行為 アメリカの専門医が語る離人症及びトラウマの原因と治療法)。

また、反対に、思考がまとまらない興奮を八つ当たりで誤魔化そうとしたり、煙草の煙で肺を満たして思考に煙幕をかける喫煙と似ているかもしれません。

 

私の体験では、自分の体に傷を負わせたり、シェリーのようにスキン・ピッキングをしたりする患者は、自殺の恐れがあることはめったになく、自分の知っている唯一の方法で気分を良くしようと試みているだけだ。(『身体はトラウマを記憶する』より)

 

自傷行為(リストカット)というのは、直接的で生々しいイメージを与えるので、確かに忌避したり周囲の家族や友人に与えるショックも大きいと思います。

しかし、もう少し俯瞰で、この「自傷行為」というものを見れば、溜まったストレスや不安感に対処する方法の一つとして、その行為によって「死」が近づくことを知りながら精神を落ち着かせるために次々と肺に有害な煙を放り込む(ことをやめられない)喫煙という方法もまた、「自傷行為」です。

僕の場合も、あとから振り返ってみれば、この広い意味での「自傷行為」に当てはまるものが幾つかありました(過食やワーカホリックもそれに当たるでしょう)。

 

 

自傷行為をやめる方法

こうして見ると、一般的に多いと言われる10代の若い女性だけでなく、実際は様々な場所で「自傷行為」に溢れていることが分かると思います。

それゆえ、決してその行為だけを〈絶対悪〉だと決めつけて否定するつもりはありません。

ただ、自傷行為で負った傷跡は、目に見える形として生涯残り続けるかもしれませんし、また、たとえ自分が気にならなかったとしても、家族や、未来の恋人が見たときに、ショックや深い悲しみを与えることにもなるかもしれません。

だから、もしあなたが「自傷行為」をほんの少しでもやめたいと思っているのなら(あるいは家族や恋人の行為をやめさせたいと思っているようなら)、その誘惑に駆られた際に行う代わりの方法として、僕は、東洋医学の一種である、ツボの指圧をおすすめしたいと思います。

自傷行為に走ってしまう状態というのは、心の問題だけでなく、同時に身体的な不調(自律神経の不安定さ)も伴います。身体の奥から湧き上がってくるような、居てもたってもいられない不安感にさいなまれます。

心の問題を頭だけで追いかけようとしてもがんじらめの悪循環に陥るので、まずは体の不調だけでも鎮める必要があるのです。

その際、同じ痛みをともなうのであれば、強めにツボを指圧したり熱めのお灸があるのでお灸をつかって、今から紹介するツボのポイントをじっくり温めることをおすすめします。

自傷行為とは反対に、習慣とともにゆっくりと傷は癒えていきます。

 

 

イライラ、不安を鎮める手首にあるツボ

偶然の一致なのかもしれませんが、自傷行為で傷つける主な箇所である手首には、「内関」や「神門」と呼ばれる、イライラや不安感に効くツボがあります。

 

ツボ

画像 : 私を救う! 困ったときの10のツボ

 

このツボを、精神的に不安定になったり自分を傷つけたい衝動に駆られそうになったとき(もちろん可能であれば日々の習慣として)、ゆっくりと深く息を吐きながらぎゅうぎゅうと押し込むようにしましょう。


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また、慣れてきたら、先ほども触れたようにお灸を使うというのもおすすめの方法です。

大抵のドラッグストアにお灸が置いてあり、熱さの度合いが5段階に分けられているので、気持ちいいと感じる刺激の熱量を試しながら選んでみて下さい。

 

 

自傷行為と感受性

自傷行為というのは、溢れ出る涙と一緒です。「絶対にするな」と禁じられたとしても、溢れ出るものは仕方がありません。

完全な禁止は、湧き上がってくる焦燥や不安を落ち着かせる唯一の逃げ道を奪うことになりかねません。そのため、ストレスとなっているものをできる範囲でひとつひとつ減らしていきながら、ちょっとずつでも、まずは違ったはけ口に移し替えていくことが大切です。

女性の場合は、生理の周期によっていっそう不安定になることも多く、月経前症候群という病名もあります。食事なども、心が上向きなときに少しずつ見直していってみて下さい。

生理の10日前位に、なんか知らないけれど気分が乗らない。いつもなら出かけたり、飲みの誘いにもフットワークいい方なのに、その期間だけは行きたくなくて断ってみたり、部屋にいるときも、別に何もないのに悲しくむなしく落ち込んでみたり。でも、この期間が過ぎるとまたいつもの自分に戻ってしまうんですよね。

出典 : わたしがベジタリアンになった理由

若い頃から自傷行為、リストカットを繰り返さなければ ‘ 耐えられない ’ 人は、普通に暮らしているひとよりも感受性が豊かで、そのぶんだけ苦しみのことを深く知っています。

ただ、願わくば、その感受性に振りまわされるのではなく、包み込むように手なずけ、そして、いつの日か、誰かの傷みを感じとって、自分ごと、その誰かを包み込むことのできる、素敵な大人になっていってほしいと思います。

 

一目でわかる! 必ず見つかる! ホントのツボがちゃんと押せる本

一目でわかる! 必ず見つかる! ホントのツボがちゃんと押せる本  / 加藤雅俊

 

心療内科に行く前に食事を変えなさい

心療内科に行く前に食事を変えなさい / 姫野友美

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2016-07-04 | Posted in こころ