夜の手紙 | コップのお話
 

ぼんやりとおもうこと

夜の手紙

 
Glass Story

きみの言葉は、夜の手紙みたいなもので、朝にはいつだって物笑いのたねにされるのだ。

だからと言って、夜の吸い込まれるような寂しさをごまかして朝の色を使ったら、結局、その手紙は誰にも届かない。

夜はいつだって朝に笑われる(夜のプライドは、もうめちゃくちゃだ)。

それでも、夜には夜の役割がある。使命がある。ひたひたと揺れるその胸のかなしみで、静かに夜の手紙を書けばよいのだ。

彼女の世界が、世界全体が、夜明けを忘れた闇に染まってしまうとき、その手紙は輝きだすのだから。

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2017-01-06 | Posted in ぼんやりとおもうこと