よく舌を噛む(血豆ができる)ときの東洋医学的な原因は心臓に | コップのお話 〜体と心と自然の物語〜
 

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よく舌を噛む(血豆ができる)ときの東洋医学的な原因は心臓に

 
Glass Story

縦棒  よく舌を噛む、血豆ができる

食事の最中に思わずカジッ。ああ、と思って鏡の前で舌を出すと、ぷっくりと痛々しい血豆が ──── 。

こうした舌を噛むことが習慣的になっている場合があります。とにかくよく舌を噛む。ちょっと固いものを食べるとその端で舌を切る。気づかないあいだに血豆が出来ているという場合もあるでしょう。

単なる血豆とは言え、鏡のなかに映る、膨れ上がる舌の血豆が結構グロテスクで、気分も滅入る。

傷自体は、よほど激しい傷でないかぎり数日以内に自然に治ります。血豆もいつの間にか痛みもないままつぶれてなくなっています。

ただ、何度も何度も繰り返すようなら、日常生活にも支障をきたしますし、それが舌癌の温床になることもあるといいます。

それでは、「よく舌を噛む」「血豆ができる」原因とは一体なんでしょうか。

 

 

縦棒  原因は、疲労やストレス

舌を噛む習慣があるときの原因として、一般的に、疲労やストレスが挙げられます。


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体調が万全のときは、日常の動きを、意思に沿って行うことができます。「顎をこう動かして、こう噛んでいく」という意思の通りに体が動く。

しかし、疲労やストレスで、体の動きが思った通りにいかないと、意思と動きに微妙なずれが生じて、まるで「言い間違い」のように、うっかり舌を噛むということに繋がっていきます。

また、噛み合わせの問題や、胃腸の不調によって筋肉の神経をつかさどる栄養素であるビタミンB12の吸収障害を起こしていることが原因になっている場合もあります。

胃腸の不調は、なるべく一時的に食事を減らして消化器系を休ませてから、徐々に、ビタミンB12を多く含む食事(しじみやいくら、レバーや鶏肉)をとるようにしましょう。

 

 

縦棒  東洋医学的な原因

この「よく舌を噛む」原因を、東洋医学的に見たとき、心臓が問題になることがあります。

東洋医学では、「心は舌に開竅する」(しんはぜつにかいきょうする)と言い、心臓が弱り、機能低下したときには、舌に症状が表れてくるのです。このように心臓と舌は密接な関係にあります。舌診(ぜっしん)と言い、体調を診る時には、舌を診断箇所として使用していきます。

出典 : 人の体のナゼとワケ~舌疾患(舌炎、潰瘍性舌炎)の本質

東洋医学の世界では、舌は心臓の状態を表しています。心臓の調子によって、舌の形が微妙に変化するのです。

心臓が疲弊しているときは舌が腫れて膨らんできます。特に夕方以降の疲れているときは舌が力なく膨らみ、結果として噛みやすい状態になっているのです。

ポンプの役割をする心臓が弱っているということは、血液循環も滞っているので、冷え性をわずらっていることも多いでしょう。

慢性的に足先が冷えるというのは中心である心臓のポンプの力が弱っているということ。その心臓の疲弊が、上のほうでは舌の膨らみや舌を噛むといった形で表れます(精神面では、気分が落ち着かない、どきどきして不安感が生じる、といった傾向に表れます)。

このような心臓の疲労を軽減するには、一つはやはり休息が一番です。体を休めることで、全身の循環の悪さを軽減させることが大事です。

食事面では、「赤いもの」や「苦いもの」が良いといいます。量を少なめに、なるべく良質のものを選びましょう。

・赤の食べ物…中医学では、赤は心と深い関係があるとされています。
 小豆、ナツメ、クコの実、トマト、人参、柿、唐辛子、赤葡萄、紅茶等

・苦い食べ物…中医学では、苦は心と深い関係があるとされています。
 ニガウリ、苦丁茶、みょうが、フキ等

出典 : 中医学・東洋医学、生薬・漢方薬と健康食品

 

ツボでは、「神門」というツボが「心(心臓や精神もふくめた東洋医学の概念)」と関連しています。場所は手首の小指側の横ジワの下辺りにあります。

神門の効能は、主に心臓周辺の機能低下から生じる息苦しさや動悸、不安感などに及びます。

胸痛や動悸、胸部の重苦しさなど、心臓病に関連した症状の治療に効果を発揮します。循環器系疾患では、低血圧症にも効果があります。また、疲労や全身の倦怠感、発熱、寒け、頭痛、めまいといった全身症状にも、効きます。そのほか、嘔吐や食欲不抜、便秘、目の渇きといった消化器症状、健忘症や不眠症、うつ病などの精神疾患にも、効果があります。尿失禁、眼精疲労、腕のしびれに用いられることもあります。

出典 : 神門 | 光和堂薬局

深く呼吸をしながら、イタ気持ちいい部分を探して押してみて下さい。

 

ここ数年、よく舌を噛むようになったなあ、というのは、体からのひとつのサイン。休息をとったり日常生活を見直したりするなど、ぜひ体をいたわってあげましょう。

 

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2017-01-20 | Posted in からだと自然