寂しい、不安で仕方ない、死にたい、生理前のつらい症状「月経前症候群(PMS)」の対処法と体験談 | コップのお話 〜体と心と自然の物語〜
 

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寂しい、不安で仕方ない、死にたい、生理前のつらい症状「月経前症候群(PMS)」の対処法と体験談

 
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月経前症候群の精神症状

体の繊細な女性は、生理の一週間から10日程前になると、重だるさや不眠、頭痛、その他の身体的な症状以外にも、イライラする、ささいなことで近しい人に当たっては喧嘩になる、無性に寂しい、気分が重くなったり、世界が真っ暗になる、といった精神面の症状が出ることがあります。

もっと症状が重いと、夜不安で不安で仕方がないような衝動に襲われたり、ただただ「死にたい」という感情に支配される、といった抑うつ状態になる。

こうした生理前の症状は、月経前症候群、生理前症候群(PMS)などと呼ばれます。

僕自身は男なので生理のときの苦痛は直接的には理解できませんが、この心身の辛さや孤独感は自分の病気の経験などとも関連してとてもよく分かります。

また実際に付き合ってきた恋人や友人にもこうした症状で苦しんでいる女性が大勢いました。

こうした症状を抱えている場合、更年期障害もそうですが「月経前症候群」という病の自覚や周囲の認知がないときというのは恋人や家族、友人から、「頭がおかしい」「性格が変わった」、「心を病んでいる」などと言われることもあるのではないでしょうか。

他人だけでなく自分自身でもそういう風に解釈しようとし、その結果ますます孤独感に閉じこもっていくということもあるでしょう

アレルギーや自律神経失調症の増加を見ても分かるように、若者世代の女性のほうが、年配の世代よりも体が疲弊したり過敏になっているので、昔よりも辛い症状に見舞われる傾向にあるようです。

だから、母親や上司などたとえ同性であっても世代間で理解や共感がないこともあるのではないでしょうか(「私だって耐えてきたんだから」と弱音を抑え込まれることも多いかもしれません)。

 

女性の場合は特に、こうした自分の身体の症状と、自分が抱えている心の病やトラウマを、自分自身でも(あるいは恋人や家族も)分けて考えなければいけません。

精神的に不安定になることと、何に不安になったりするか、何が気になるか、ということは必ずしも一致はしません。

ちょっとややこしいかもしれませんが、大事なポイントです。

喩えるなら、うつわ(身体)のなかに水が入っていて、そのうつわがガタガタと揺れる(生理前)ときに溢れ出すもの(怒声や叱責、感情の吐露)が精神症状です。

心の病、心の傷、というのは、この溢れ出す水の「中身」のことで、うつわが揺れて溢れ出すことと、その溢れ出した中身とは決してイコールではないのです。

 

 

月経症候群の体験談

体験談と言っても、もちろん僕自身のものではありません。

ただ、その溢れ出したものの受け皿になることはあったので、友人や恋人という立場としての体験や、あるいは男の友人の様子、ネット上の話なども織り交ぜながら少し体験談をお話したいと思います。

対処法を知りたい場合は読み飛ばして下さい。

月経前症候群(ないしは更年期障害など)の激しい言動や不条理な怒りは、その発し手の罪悪感だけでなく、受け手のほうもすっかりぼろぼろにします。

ある心の穏やかな友人は、突如として投げつけられる恋人の理不尽な怒りや悲しみの叫びにすっかりへとへとになって徐々に冷たい不信の眼差しになっていきました。そして、やがては「もう疲れた」と恋人を持つということからも遠ざかるようになりました。

理由も分からずに(分からないくらいに細かい理由で)ぶつけられる激しい感情は、彼自身にとっても深い傷として残りました。

寂しい、死にたいという想いのつまったLINEの数々、「助けて」という想いのつまった悲鳴の言葉と愛を確かめる「問い」。その問いには決して正しい答えがありません。「100%私を受け入れて、100%私を愛して」ということが問われる試験。でも、もちろん神様ではないから、100%の愛情を相手に体感させることはできません。

そうして必ず ‘ 間違える ’ 。特に言葉だけなら尚更そうです。

必ず不満が残る。

だからと言って、そのつど抱きしめて安心させることもできません(それは根本的な解決には繋がっていきません。それのみを「愛情」だと考えたら、自分が死んだとき、彼女はどうなるのか。きっと延々と彷徨いつづけることになるでしょう)。

彼女は救いを求め、必ず ‘ 間違い ’ を返す男に絶望し、場合によっては憎悪する。

さみしい、死にたい、すき、きらい、ごめん、あたしあたまおかしいの、メンヘラなの、どうせ、あなたもそう思ってるんでしょ……..

混濁した意識のなかで彼女はずっと泣き声をあげ、男は、その ‘ 騒音 ’ に耐えかねて、まるで目覚まし時計を叩くように殴る。「うるさいんだよ、だったら死ねよっ!」

でも、男だって弱っています。

離れられるようなら彼女から遠ざかっていくかもしれません。「頭おかしい女がいてさ〜」と、そんな風に愚痴をこぼすのも仕方がありません。彼だって怖いし、そんな風に思わなければ耐えられません。

しかし、そのため彼女はいっそう孤独になっていく。

ふらふらの意識で、‘ 100%の愛 ’ を求めてはさまよって、好きでもない男に抱かれるなどしてつかのまの安息を得る。彼女にとっての神は、「都合のよい女」でいいから抱いてくれることであり、あるいはピルや精神安定剤といった薬です。

それが今の時代の神さまであり、「互いに求め合っている」から、それが「正義」となって、「そんなの変だよ」と異議を唱えると、両者から憎悪の眼差しを向けられる。

でも、結局最後に辛くなるのは、ひとりぼっちの彼女のほうなのです。

 

 

月経前症候群の対処法

心に深い傷を負っていない女性は、自分で辿り着き、色んな対処法を調べ、実践していくと思います。

もし自分のことを大切にするための方法さえ分かれば、そして、「しよう」という意思さえ持てば、動き出すことができる。

でも、そうではない女性もいるでしょう。

自分で、「ああ、この情緒の不安定さは精神がおかしいのではなく、生理前の体の不安定さが原因なんだ」と頭では理解できたとしても、自分のことなど大切にしたくない、という女性もいる。

だから、自分でなんとかするための「対処法」なんて要らないと突き返されるかもしれません。が、それでも、偶然このサイトをおとずれた女性に(あるいはそのパートナーに)幾つか、僕なりに、少しでもその状態が楽になるために大切だと思う方法を紹介しておきたいと思います。

ふとしたときに思い出してくれたら幸いです。

 

 

ツボ

まず一つ目は、ちょっと古風かもしれませんが、ツボが手軽で良い対処法になります。僕もよく誰にも吐き出せないとき、一人で泣きながらツボを押していた時期がありました。

ツボは、症状がつらいときに押しても効果がありますし、習慣化することでも徐々に改善に向かっていきます。押すときは深呼吸をしながらゆっくり押していきましょう。

イライラや不安感がつらいときは、手首にある「神門(しんもん)」や「(内関)」というツボが効きます。

反対側の親指で押してみて下さい。呼吸に合わせながら、指先に力を込めて押し、数秒したらゆっくりと力を抜いていきましょう。

 

画像 : OURAGE

 

画像 : OURAGE

 

正確な位置はひとりひとりで微妙に違うのですが、自分で色々と押しているうちに、ずんと痛みと気持ち良さが相まって響く、「ここだ」というポイントが見つかると思います。

 

 

漢方

漢方薬も、生理前のつらい症状には効果のある方法です。

漢方薬は高いというイメージがあるかもしれませんが、多くの薬が保険適用なので、漢方薬を扱っている病院などに掛かれば、ずいぶんと安く手にいれることができます。

長い期間の影響が心身の症状として現れているので、すぐに症状が消失することはないかもしれませんが、徐々に回復に向かっていきます。少なくとも西洋医学の薬(ピルや精神安定剤)を使いつづけるよりも、ずっと負担はありません。

検索すれば、漢方を専門にしている病院も沢山出てくると思います。

目先の症状だけでなく、患者さんの一生のことを想ってくれる良心的な病院であれば食事や生活習慣の指導もしてくれるでしょう。

漢方が専門の病院は、日本東洋医学会のホームページ等で探すことができます。

 

 

食事

月経前症候群の悪化には、日頃の食事が非常に強く(一番と言ってもいいかもしれません)影響します。

生理というのは女性にとって最も身近な自然の循環の一つです。そのため、栄養価もさることながら、日々の食事に含まれる農薬や添加物、ホルモン剤など数え切れないほどの人工化学物質が、体内で、その循環を徐々に狂わせていきます。

食事で、月経前症候群を回復させるためには、まずは、こうした不自然なものを減らすことが一番の近道です。

永遠に、と考えると負担が重くなるので、たとえば一ヶ月なら一ヶ月、一週間なら一週間だけ、食品を全て自然食品の店で購入するようにしてみて下さい。食費がかさむぶんは、朝食を抜いたり野菜ジュースのみにして帳尻を合わせるといいでしょう。

こうすることで、体内に入ってくるものと同時に、体内に溜まっていたものもデトックスされます。

もっとシンプルな食事法で言えば、ベジタリアン食もおすすめです。

最初はダイエットの一貫で軽い気持ちで始めたことだったのですが、なかなか奥深く(笑)、飽きっぽい自分がこんなに続いていることに驚いています。

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食生活を変え始めた翌月から(月経前症候群の重い症状が)パッタリと止んでしまいました。今では生理痛も全くありませんし、経血も以前よりもずっと少なく、日数も短くなりました。(月経は体の緊急デトックスなので、体内の有害物質の量が多ければ多いほど経血量も増えますし、日数も5日~1週間と長くなります。)

出典 わたしがベジタリアンになった理由

野菜だけの日を週に何度か設けたり、プチ断食を習慣に取り入れることで着実に改善されます。

とにかく、「減らす」こと。

これが何よりも大事なことです。その上で、じゃあどんな食事を選んでいくべきかと言うと、特に精神的なうつ病や不安感に対してはナイアシン(ビタミンB3)が効果的です。

カツオやマグロ、鳥のささみ、また植物性のものでは玄米や大豆などがナイアシンを多く含んでいます。

またイソフラボンを多く含んだ大豆類も月経前症候群の改善には重要な栄養素です。豆乳や豆腐などを食生活に盛り込みましょう(間食にはナッツ類がおすすめです)。

ただ、こうした様々な食事の療法も、先ほども触れたように、あくまで前提として消化吸収を行う体そのものがすっきりとした状態である必要がありますし、また栄養を摂取する代わりに人工化学物質を体内に取り込んだら本末転倒です。

だから、まずは、「減らす」ことが最優先の対処法になります。

 

 

寂しさ

寂しいと思うことも、不安を覚えることも、死にたいという想いが湧き上がることも、決して「間違い」ではありません。

むかしから感受性の豊かな人々は、そういう想いを「抱きながら」、短歌などにしたためて涙やためいきとともに表現してきました。

問題なのは、そのさびしさや不安、死の誘惑にのみこまれること、「抱く」のではなく「抱かれる」ことです。

哲学者のニーチェは、「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いていることに注意せよ」と著書に綴り、作家の村上春樹さんは、「不健康なものに触れるときにはひとは健康でなければいけない」とエッセイで書いています。

運命には、変えられない運命と、変えられる運命とあります。

今日、しるしたことも、数少ない変えられる運命の一つです。

その寂しさや、痛み、かなしみ、死にたいと願いながら生き続ける葛藤を「抱きながら」、あなたが悲しく優しく歩いていけるよう願っています。

 

「食べない」健康法 (PHP文庫)

「食べない」健康法 / 石原 結實

 

心療内科に行く前に食事を変えなさい

心療内科に行く前に食事を変えなさい / 姫野友美

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2017-03-01 | Posted in からだと自然