世界のおしゃれな小屋の写真集「Cabin Porn 小屋に暮らす、自然と生きる」 | コップのお話 〜コップの水が溢れるように〜
 

からだと自然

世界のおしゃれな小屋の写真集「Cabin Porn 小屋に暮らす、自然と生きる」

 
Glass Story

 

小屋の写真集「Cabin Porn 小屋に暮らす、自然と生きる」

今、先進国を中心に世界中で自然に回帰しようという傾向がある。

たとえば、米国のノースカロライナ州では、「ワイルド・ルーツ」と呼ばれる森林で暮らす小さな共同体があります(参考  :  森の教えにしたがい暮らす、小さな生活共同体|ナショナルジオグラフィック)。

彼らは、決して反体制などの思想性を持っているのではなく、ただ、先進文明の閉じられた社会に窮屈さや生理的な抵抗感を抱いて森に帰っていったのでした。

そして、こうした自然回帰の流れのなかで、「小屋」というのも一つのキーワードになっています。

自分たちの手でつくる、小さな隠れ家。

この小屋、世界のおしゃれな小屋を集めた、「Cabin Porn 小屋に暮らす、自然と生きる」という海外の写真集の翻訳版が、この夏日本でも刊行されました。

 

 

この「Cabin Porn 小屋に暮らす、自然と生きる」は、会員数1000万人以上の小屋愛好家サイトから、小屋の建設にまつわるそれぞれの物語や、200軒にわたるおしゃれな小屋の写真を載せた本です。

実際に、そのサイト「Cabin Porn」から、小屋の写真を幾つか紹介したいと思います。

 

Costa Rica

 

Canada

 

California

 

Canada

 

California

 

こうした家々を見ていると、かつて米国で活躍した建築家のフランク・ロイド・ライト(1867~1959)を思い出します。彼は、まるでその土地から生えてきたような、自然と調和した「有機的建築」を提唱し、世界的な建築家となりました。

詩人の長田弘さんは、この世界的な建築家について、次のような詩を残しています。

 

あるアメリカの建築家の肖像

家は、永遠ではない。

火のなかに、失われる家がある。

雨に朽ちて、壊れて、

いつか時のなかに、失われてゆく家がある。

けれども、人びとの心の目には

家の記憶は、鮮明に、はっきりとのこる。

フランク・ロイド・ライトという

アメリカの建築家のことばを覚えている。

家は、低く、そして小さな家がいい。

水平な家がいい。地平線のなかに

かくれてしまうような家がいい。

大地を抱えこんでいるような家がいい。

大方は隅なし。

大いなる方形に四隅なし。

連続する空間が新しく感じられる家がいい。

風景こそ、すべてだ。

風景という、驚くべき本の中の本。

体験だけが、唯一、真の読書であるような本。

そのような美しい本であるような家。

そうして、明るい日の光の下で、

影という影が、淡いすみれ色に変わる家。

フランク・ロイド・ライトは戦争を憎んだ。

戦争はけっして何も解決しない、

世界をただ無茶苦茶にするだけだ、と。

建築家が愛したのは、地球の文法であり、

すべての恐竜たちが滅びさった、

風のほかは、何もない大草原であり、

石灰岩の丘であり、サグアロ・サボテンと

花のほかは、何もない砂漠だった。

 『世界はうつくしいと』

 

Cabin Porn 小屋に暮らす、自然と生きる

Cabin Porn 小屋に暮らす、自然と生きる / ザック・クライン、尾原美保訳

 

世界はうつくしいと

世界はうつくしいと / 長田弘

0
2017-08-11 | Posted in からだと自然