戦意高揚ソング | コップのお話 〜コップの水が溢れるように〜
 

ぼんやりとおもうこと

戦意高揚ソング

Glass Story

平和を願う歌も、いよいよ本当に戦争が近づけば青臭い若者を見るような、白けた顔で聴かれる。

現実を見ろよ、とため息をつかれる。

あるいは「平和のための戦争」、そのための歌と解釈されるかもしれない。

愛の尊さを叫ぶ歌も、愛のための戦意高揚ソングになる。「愛のためにぼくら闘うんだ」の意味は、幾らでも反転する。

今のミュージシャンがこぞって戦意高揚ソングを歌うような、たとえば、そういう時代も、かつてあったし、それは気づかないうちに忍び寄ってくる。

白い壁面に優雅な文字によってくっきりと浮かび上がった党の三つのスローガンは、ウィンストンの立つ窓辺からも辛うじて読めた。

戦争は平和なり 自由は隷属なり 無知は力なり

『一九八四年』ジョージ・オーウェル著

柔らかく繊細でそれゆえに美しい「言葉」というのは、油断をすればハッキングすることは、実に容易い。

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2017-10-07 | Posted in ぼんやりとおもうこと