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インフルエンザの予防ワクチンの「集団接種」に反対の理由

 
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インフルエンザの「集団接種」に関する記事

朝日新聞の元記者でジャーナリストの錦光山雅子さんがハフポストに書いた、インフルエンザワクチンの「集団接種」に関する記事を読みました。

記事では、ワクチンの予防接種とインフルエンザの関連性についての研究結果をベースに、インフルエンザ予防ワクチンの「集団接種」の有効性が説かれています。

予め断っておくと、僕個人としては「ワクチンの予防接種」に関しては反対派です。また、「集団接種」には大反対です。

別に科学的な根拠で議論するつもりはありません。そもそも身体は科学の土俵のみで戦うべきことではなく、国家が管理、強制するものでもないと思っているからです。

それが「信仰」と呼ばれようと、「似非科学」と呼ばれようと、「馬鹿」扱いされようと構いません。

知っている範囲、感じている範囲、体験と体感で、僕自身の今の判断と意見を保持するだけです。

その上で、この錦光山雅子さんのインフルエンザワクチンの「集団接種」に関する記事の要約と感想を書きたいと思います。

 

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インフルエンザワクチンの「集団接種」の歴史

まず、インフルエンザ予防ワクチンの「集団接種」の歴史について簡単に紹介します。

日本におけるインフルエンザワクチンの集団接種は、1957年のインフルエンザ流行をきっかけに議論が始まり、1962年に推奨、1977年に法律によって小・中学生にワクチン接種が義務化(「集団接種」)されるようになりました。

しかし、その後、接種後の高熱や後遺症が残るなどの被害事例が発生し、国に対する裁判が相次ぎます。

そして、国が裁判で敗訴するケースも増えたことから、1994年には、打っても打たなくてもいい「任意接種」に変わりました。

同時に、ワクチンそのものの効果を疑問視する声も増え、ほぼ100パーセントだった小・中学生の接種率も徐々に下がっていきました。

 

 

ワクチン接種と学級閉鎖の比較

このワクチン接種率とインフルエンザによる学級閉鎖の数を比較した慶應大学の研究を、錦光山雅子さんは記事内で紹介しています。

研究によれば、東京都内にある一つの学校を24年間調査したところ、ワクチンの接種率が高かった時期は学級閉鎖が少なく、接種率が下がると学級閉鎖が増えていきました。

つまり、集団接種をやめて接種率が下がると、その分インフルエンザになる子どもが増えるし、逆に上がると減るのだ。

出典 : 小中学生のワクチン集団接種 をやめたら、インフルエンザ で亡くなるお年寄りが増えた。なぜ?

それゆえ、子供のインフルエンザワクチンの集団接種は、子供のインフルエンザ予防や、集団の予防に効果があると言い、また、別の研究によれば、その接種の予防効果は、子供以外にも波及すると言います。

 

 

予防ワクチンの集団接種と高齢者への影響

次に、錦光山雅子さんが紹介したのが、日本のインフルエンザワクチンの子供の「集団接種」の高齢者に与える有効性を証明する米国の研究データです。

2001年、米医学誌に、日本で子どものインフルエンザワクチンの集団接種が続いていた間と、やめた後の年寄りの死亡率を日本とアメリカで比べた研究が載った。

出典 : 小中学生のワクチン集団接種 をやめたら、インフルエンザ で亡くなるお年寄りが増えた。なぜ?

米国の研究によれば、インフルエンザの予防ワクチンの子供に対する「集団接種」が始まると、高齢者のインフルエンザで死亡する比率が下がった。

ところが、88年に希望者のみの集団接種、94年以降に任意接種に移行され、接種率が落ちると、インフルエンザで高齢者が亡くなる件数が増えた。

この研究からは、子どもにワクチンを打つことが、子どもたち自身の発症や重症化を抑えていただけでなく、インフルエンザで亡くなることの多い高齢者の発症をも抑える役割を果たしていたことが分かる。

出典 : 小中学生のワクチン集団接種 をやめたら、インフルエンザ で亡くなるお年寄りが増えた。なぜ?

子供に対して、インフルエンザワクチンの集団接種を行なっていたときには、高齢者のインフルエンザによって亡くなった件数も減った。

このデータによって、子供へのワクチンの集団接種が、お年寄りにも効果があったことが分かるそうです。

 

二つの研究データから、子供に集団接種を行うことは、子供のインフルエンザに予防効果を与えるだけでなく、高齢者など「社会集団」全体に良い影響を与えると錦光山さんは言います。

誰もワクチンを打っていない集団だと、インフルエンザのような感染症は集団にあっという間に広がる。ワクチンを打って免疫がついた人たちも多少いれば、その広がりはワクチンのない世界よりは鈍る。

さらにほとんどの人がワクチンを打って免疫を付けている集団ならその間で感染する人はぐっと低くなる。免疫のない人たちと感染した人たちが接触する機会がぐっと減るからだ。

出典 : 小中学生のワクチン集団接種 をやめたら、インフルエンザ で亡くなるお年寄りが増えた。なぜ?

以上のような理由から、錦光山さんは、インフルエンザワクチンの「集団接種」の有効性を訴えています。

 

 

反論混じりの感想

では、いくつか、反論混じりの感想を書きたいと思います。

まず、基本的に踏まえておきたいのは、インフルエンザワクチンの予防接種が「有効」だと考えたり賛成だと表明するのと、「集団接種」を推進するのは、微妙にフェーズの違う問題だ、ということです。

その点を踏まえた上で、慶応大と米国の、どちらの研究データも、「そういう見方もできる」ということは言えるのでしょう。

インフルエンザワクチンが、直近のインフルエンザに効果を発揮し、学級閉鎖の数を減らせる、ということはありうるかもしれない。

しかし、ワクチンが、その他の原因不明の症状(副作用)、あるいは後々のはっきりと突然悪化するのではなく徐々に重だるく弱っていくような自律神経系の症状の温床になっているかもしれない。少なくとも、その可能性は否定できません。

医療現場に20年間勤め、薬漬けの状況に疑問を抱き、「薬を使わない薬剤師」として運動や食事など日常の健康法を推奨する薬剤師の宇多川久美子さんは、インフルエンザワクチンの副作用や問題点について次のように書いています。

ちょっと長いですが、引用します。

インフルエンザのワクチンにも重い副作用が出る危険性があります。報告されている副作用には、ギラン・バレー症候群(筋肉を動かす運動神経の障害のために、手足に力が入らなくなる難病)、肝機能障害、脳炎、ぜんそく、さらにはアナフィラキシー(全身に急速に現れるアレルギー症状)などがあります。

そもそもワクチンとは、ウイルスなどの病原体を注射で体内に入れて、その病原体を攻撃する専用の抗体(免疫細胞の一種)をあらかじめつくっておく、というものです。

しかし、注射した病原体が体内で増殖してしまっては意味がありません。そこで、ワクチンをつくる際には、病原体が体内で増殖しないように活性を抑える成分が必要になりますが、そこにホルマリンなどが使われます。

有害物質が含まれていて、重篤な副作用の危険性がある上に、インフルエンザワクチンには「効くかどうかわからない」という根本的な問題もあります。

出典 : やっぱりインフルエンザワクチンは無意味?かえって重篤な副作用の恐れ

ワクチンによって仮にインフルエンザが防げていたとしても、別の症状が出る可能性がある。

また、このワクチンの構成の時点で、「集団接種」は無謀だというのが分かると思います。

世の中には、「化学物質過敏症」と言って、人工的な化学物質にアレルギー反応を起こすひとも多数存在するからです。

 

ところで、インフルエンザワクチンを打ったのにインフルエンザにかかった、と言うひとも多いのはなぜでしょうか。

宇田川さんは、ある朝、番組のキャスターが「我が家は家族4人みんながワクチンを接種しましたが、二人はかかっています。流行っているみたいなので気をつけて下さいね」と朗らかに語っていたことに疑問を持ちました。

効かないじゃないか、と怒るなら分かるのですが、平然と、不満な様子は一切ありませんでした。

このような状況は、このキャスター一家だけではありません。筆者が薬局に勤務していた頃、インフルエンザにかかって処方箋を持って来る患者の半数は、ワクチン接種を受けた人たちでした。しかし、誰も怒ったりはしませんでした。

出典 : やっぱりインフルエンザワクチンは無意味?かえって重篤な副作用の恐れ

なぜワクチンを打ったのにインフルエンザにかかったのでしょうか。

理由は簡単で、ワクチンの型が、実際のインフルエンザウイルスの型とは違ったからです。

インフルエンザにかかったということは、ウイルスの型が違っていて、ワクチンの効果がなかったということです。

インフルエンザの型は、大きく分けるとA型、B型、C型の3種類ですが、A型だけでもさらに144種類の亜型に分かれています。

一方、インフルエンザワクチンに含まれているのは3種類程度で、たとえばAソ連型(H1N1亜型)と、A香港型(H3N2亜型)と、B型といった組み合せになっています。当然、ワクチンに含まれている型以外のインフルエンザウイルスには効きませんし、しかもウイルスはすぐに変異します。

変異は、ウイルスが分裂するときに遺伝子がミスコピーされることで起こります。人間の遺伝子(DNA)はあまりミスコピーが起こらないのですが、インフルエンザウイルスの遺伝子(RNA)はミスコピーが起こりやすく、その頻度は人間の1000倍の確率といわれています。しかも、インフルエンザウイルスは増殖スピードが速く、1個のウイルスが1日で100万個以上になるといわれているのです。

こんなインフルエンザウイルスに、たった3つの型で対応しようとするのは、ほとんどギャンブルか宝くじのようなものではないでしょうか。

出典 : やっぱりインフルエンザワクチンは無意味?かえって重篤な副作用の恐れ

また、インフルエンザにかからなかったひとも、ワクチンと型があって防げたのか、そもそも自身の免疫力のおかげか、その真相は誰にも分かりません。

 

もちろん、これも「一つの見方」に過ぎません。

ただ、宇田川さんの結論は、ひとりひとりが、インフルエンザにかかったら休んで寝る。そして最良の予防法は適度な運動と食事、と言います。

インフルエンザにかかったら会社や学校は休んで寝る。それが最良の方法であり、広めないための最善の方法でもあります。

また、インフルエンザの最良の予防法はワクチンを打つことではなく、日頃から疲労を溜めず、バランスのよい食事・適度な運動を心がけ、免疫力を高める生活をすることなのです。

出典 : やっぱりインフルエンザワクチンは無意味?かえって重篤な副作用の恐れ

一方で、錦光山さんの結論は、ある社会集団に対する「集団接種」の必要性です。

一人一人がうがいや手洗い、人混みを避けるなどの予防策を講じることはもちろん大事だが、集団接種という取り組みが、社会全体に「免疫」を与え、インフルエンザの大流行を抑えていたという点も、覚えておきたい。

出典 : やっぱりインフルエンザワクチンは無意味?かえって重篤な副作用の恐れ

先ほど触れたように、ワクチンの予防接種に賛成であることと、「集団接種」を推進すること(実行すること)はフェーズが違います。

前者は個人の思想、信念を背景にしたものですが、錦光山さんの場合は、科学を用いて「社会正義」として提唱しています。

このハフポストの記事全体の背後にあるのは、「ワクチンに反対する人間は不正義で、もしワクチンを打たずにインフルエンザにかかり、それが原因でインフルエンザが蔓延したら、死んだらどうする? それは社会の公益に反する行為だ」というものです。

ワクチンの接種、不接種が、インフルエンザ感染と直接関連しているかどうかわからないにも関わらず、です。

こうしてワクチンに反対するひとの居場所を、「集団接種」という物理的な形だけでなく、精神的にも窮屈にさせようとする(別に「そういう意見もある」というだけならいいですが)。

どうやら予防ワクチンに反対することが「危険」な思想だと批判を受けることもあるようですが、「科学」という論理一本で結論を出し、その結論を「公益」のために「集団」に強制する、とすればそれもまたずいぶんと危険な思想だと僕は思います。

 

Aという方法(この中身は色んなものに変わりうるでしょう)が、科学的に正しい。全体の利益、「公益」のためになる。そうではない考え方を持つ人間は、変だ。

そして、ある社会集団に強制する。

 

堀江貴文さんは、以前、インフルエンザの予防接種に反対する返信をしたひとに対し、「カルト」であり、「サイコパスだ」と言いました。

僕は、反対です。

しかし、反対を「社会全体」に「強制」しようとは思いません。

僕は、現状、予防ワクチンの接種には反対です。

しかし、ワクチンの「集団接種」には大反対です。

やりたいひとはやったらいい。それが効いて、健康だと思うひともいれば、それがないからこそ健康だ、と思うひともいる。

それでいいのではないでしょうか。

行わないこともまた「行う」ことなのだということが、もっと選択肢としての市民権を得られるようになるといいなと思う。

少なくとも、身体を、あまり国の権力や科学で管理するのは、いかがなものか、と僕は思います。

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2018-01-28 | Posted in からだと自然