化学物質過敏症やアレルギーでも食べられる肉「ジビエ」 | コップのお話
 

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化学物質過敏症やアレルギーでも食べられる肉「ジビエ」

Glass Story

化学物質過敏症と食事

化学物質過敏症を発症すると、人工的な化学物質に対してアレルギーのような症状が出るようになります。

人工的な化学物質、と聞いてもピンと来ないかもしれませんね。

ただ、それは「珍しい」からではなく、むしろ逆で、化学物質があまりに日常に溶け込んでしまっているからなのです。

食事ひとつとっても、食品添加物のような成分表に表記されているものから、表記されない、原材料や野菜に含まれる農薬、化学肥料も「化学物質」です。

また、肉や魚も、「化学物質」を含んでいます。

より早く体を大きくするための成長ホルモン剤や感染症予防のための抗生物質を投与していますし、餌にも抗生物質が含まれていたり、農薬や遺伝子組換え作物が使われています。

たとえ天然魚であっても、海の汚染が広がっているため、魚の体内にプラスチックや汚染物質が含まれていることが問題となっています(参照 : 海に漂う“見えないゴミ” ~マイクロプラスチックの脅威~|NHK「クローズアップ現代」)。

化学物質過敏症になると、「食べられるもの」が極めて限定されてしまうのです。

 

 

化学物質過敏症でも食べられる肉「ジビエ」

こうした化学物質過敏症の患者さんでも食べられる肉として、なるべく抗生物質を使わなかったり、健康的な環境で養育したオーガニックな食肉を探してみるとよいでしょう。

たとえば、鶏肉なら、抗生物質や抗菌剤を使わないで鶏を育てる秋川牧園。豚肉ならぶぅふぅうぅ農園などがあります。

また、おすすめなのは「ジビエ」です。

ジビエと言うと、日本ではイノシシのイメージがありますが、実際の意味は、「狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣」を指します。

そのため、イノシシだけでなく、鹿や野うさぎ、鴨やキジなど幅広い意味を持ち、「畜産」と対比されます。

自然という点では、「ジビエ」こそ、自然のものを食し、自然の水を飲み、自然界で元気に育った、天然の肉と言うことができるでしょう。

山野を駆け巡り大空を舞った天然の肉は、脂肪が少なく引き締まり、栄養価も高い、まさに森からの贈り物。力強く生命力に溢れた冬季限定のごちそうです。

出典 : 日本ジビエ振興協会

北海道のジビエ(エゾシカ)のパンフレットにも、化学物質が原因のアレルギー、アトピーなどでも安心して食べられる安全な肉として紹介されています。

さて、このジビエですが、一般的なスーパーでは出回っていません。一体どこで買えるのでしょうか。

個人的におすすめなのは、無農薬無肥料の自然栽培野菜やオーガニックの商品を販売する「自然派きくち村」です。

こちらでは、イノシシや鹿のジビエを取り扱っています。

他にも、自然栽培を市で推進する石川県羽咋市ではジビエも推進しています(参照 : のととし大作戦)し、各地域を調べてみるとジビエを扱っている施設がたくさん見つかると思います。

また、こうした各地の施設と提携したネット通販サイト、Amazon(「北のジビエ」)や楽天などでも普通に手に入ります。

調理する際は熱処理をしっかり行い、内部まで火を通すようにしましょう。

 

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ただ、現代社会では原因を完全に排除することは不可能に近く、また個々人の体質や状態によって「過敏さ」も「症状」も違います。

そもそも「肉自体が体に合わない」という場合もあるでしょう。

心配なようでしたら処理過程での化学物質の使用について販売元に問い合わせたり、ご自身やご家族の体調と相談しながら、食のひとつの選択肢として、よかったら安心でヘルシーなジビエ肉を試してみて下さい。

 

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2018-03-01 | Posted in からだと自然