「人生100年時代」の嘘 | コップのお話
 

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「人生100年時代」の嘘

 
Glass Story

縦棒  人生100年時代の嘘

人生100年時代、と政府もメディアも大々的に謳っています。

人生は100年の時代が到来し、誰もが健康的に長生きできる時代が訪れる。

正直、この「人生100年時代」というのは嘘だと思います。

嘘という表現が強いようなら、「神話」です。そうであってほしい、と願う神話にすぎません。

まず感覚的に、自分自身が健康的に100歳まで生きられると思うでしょうか? 若い世代の方々は、100歳まで生きている自分が想像つくでしょうか?

この素朴な疑問について、誰も言葉にしない。誰もが自明のこととして「人生100年時代」を疑わない。

そもそも、周りのひとはどんどん亡くなっていたり、病気持ちばかりだけど、ほんとに「人生100年時代」なんて来るの? と言えない。

たぶん、未来から振り返ったときに、「そんな訳ないのにね」と笑われる神話になるでしょう。


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もし人生100年時代が到来し、高齢になっても元気に働けるひとが多いなら、医療費の問題は解決します。

みんな元気で、長生きし、立派に働けるのですから。

でも、実際は早いうちに病院にかかり、小さな慢性疾患から重い闘病生活まで、薬漬けで病院から離れられない状態になっている。

癌も増加し、若者も病気にかかっているひとも多い。精神疾患も増加している。

この医療費をまかなうためにも、「人生100年時代」でいつまでも元気に働き続けるように、と言います。

人生100年で、年金の受け取り年齢も引き上げて、いっぱい働いて税金も収められるくらい元気に過ごせるひとが多いなら、なぜこれほど病気が多いのでしょうか。

人生100年時代は嘘です。

神話です。

増加する病、そして社会保障費(そもそも平均寿命100年で、みんな健康ならまかなうべき医療費は減っていくはずですが)をまかなうために、こうであったらいいな、と願う神話にすぎません。

一億総活躍で、人生100年で、そしたらなんにも問題なくなる、という「現実逃避」なのです。

いかなる場合でも、不愉快な現実を無視し、都合のいい神話を信じた代価は、本人の想像を絶するほど、高いものにつくのです。

『日本がアメリカを赦す日』岸田秀著

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2018-08-29 | Posted in からだと自然