からだと自然
シャンプーがかゆみの原因に − 髪の洗いすぎな日本人と薄毛の増加

Glass Story
市販のシャンプー
何年か前に、同僚の女性が、「ねえねえ、知ってる? 市販のシャンプーの多用が薄毛に繋がるらしいよ」と言ってきた。
担当の美容師さんが言ってたんだけどね、と彼女は続ける。「市販のものは効果が強すぎて、頭皮の健康を守るものまで洗い落としちゃうんだってさ」と。
そのときの僕は、彼女の言葉に、「ふうん、そういうものなのかな」といった程度で、大した印象にも残らず、そのことは、そのまますっかり忘れてしまっていた。
ところが、それから数年後のこと、僕はフケやしつこい頭のかゆみに悩まされることになった。
値段の張る高価なシャンプーも使ってみたのだが、一向に改善は見られない。
むしろ、かゆみを抑えるためにシャンプーを使うとさらにかゆみが悪化するという地獄のような悪循環にはまり込んでいたとき、ふと、彼女のその言葉を思い出したのだった。
髪を洗わないアジアの人々
また、その頃ちょうど、作家の五木寛之さんの本を読んでいたとき、シャンプーだけでなく「髪は洗わないほうがいい」と書いてあるのを見つけた。
その極端な言葉に驚きつつも、自らの体験と照らし合わせてみると、そういうこともあるかもしれないな、と思いながら僕は読み進めた。
五木さんは、若い頃に旅先で見た各地の人々の洗髪の事情から、日本に戻って、髪を洗うのをしばらくやめてみたのだと言う。
当時のインドや東南アジア諸国には、髪を洗わない人がたくさんいました。モンゴルの遊牧民、また、チベットやネパールの山岳民にも、髪を洗わない人が大勢いたのです。彼らの毛髪はじつにたくましいもので、禿頭の人はほとんど見られません。
洗髪をやめた当初は、確かにかゆみがあったそうだが、次第に毛根がしっかりとしてきた。結果、五木さんは80歳を過ぎた今でもふさふさの髪である。
また、「一切洗わない」ということでもなく、若い頃には年に二回、今では加齢のために臭いがあるからと、二ヶ月にいっぺんほどは洗っているそうだ。
さすがに、五木さんのように「ほぼ全く洗わない」というのは真似る気にはならなかった。
もしかしたら、髪や頭皮の負担にはなっているかもしれないけれど、「清潔にしている」と自分で思っていることや、手入れをする習慣のほうが大事だと思ったので髪は一応洗っている。
ただ、シャンプーは、添加物の使われていない、水と石けんだけのものを使用している。
この石けんシャンプーを使うようになってから、(もちろん食生活の改善の影響も含めて)かゆみはずいぶんと抑えられるようになった。
髪の洗いすぎな日本人
昔の日本人は、五木さんが目にしてきたアジアの人々と同じように、ほとんど髪を洗っていなかったそうだ。
ところが、石けん業界のコマーシャル戦略によって次第に日本人の習慣自体が変えられていった。
日本の薄毛増加の根本的な原因は、過剰な洗髪やシャンプーの多用化および食習慣の変化が関連しているのではないか、という声もある。
実は現代のように髪を毎日洗うことが週間となったのは実は最近の文化です。昭和初期の頃まで日本人は年に数回しか髪を洗うことがありませんでした。石鹸会社のプロモーションによって月1回、週1回と徐々にその回数が増えていき、現在のように毎日洗髪するという習慣が根付いたようです。
先日、あるバラエティ番組で、出演者の一人に「こいつはちゃんと髪を洗わないんだ」と馬鹿にされたハーフの女性モデルさんも言っていた。
日本人は髪洗いすぎだから!
なるだけ 医者に頼らず生きるために私が実践している100の習慣 / 五木寛之
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