夢の記録
夢の話 〜 テニスボールと催眠術師

Glass Story
むかし通っていた中学校の近くを流れる静かな川沿いの道を、まるで遠足のように大勢の生徒に紛れて歩いていた。
途中、一人の女の子が具合悪そうな顔つきで足を止めた。知らない子だったが、彼女に声をかけて肩を貸した。
彼女は感謝の言葉を僕に告げた。
しかし、彼女の様態は見る見るうちに悪化し、肩に寄りかかるようにしながら、やがて彼女は「内側で何かが動く、動くの」と言いながら震え始めた。
そして、「ごめん、ごめんなさい」と血反吐を僕の肩に吐き出した。僕はとっさに目を背けたが、うっすらと黒い液体が視界の隅にこびりついた。
慌てた僕は彼女をおぶって近くの手術室のような空間に連れていった。
手術室までの距離はあまり遠くはなかった。と言うよりも、川の土手を登っているうちに風景が自然と変わっていた。
それから彼女は救急スタッフによってどこかに運ばれていった。
僕はふいに力が抜けて、ふらふらと部屋を出た。
すると、銭湯に通じる通路に出た。通路を、また大勢の人たちが歩いていた。男も女も裸だった。
その通りを抜けると階段があった。
階段を降りていこうとすると、中学生の頃好きだった女の子がいつの間にか僕の横に並んで歩いていた。
僕たちは自然に手を繋いだ、手の感触だけが不思議と現実的だった。
沈黙とともに階段を二人で降りていくと、体育館に繋がっていた。
体育館を覗くと、部活動の試合をしていた。バスケの試合だ。
気づくと彼女はもういなかった。僕はチームメイトと一緒に体育館に入って、応援席に向かう階段を上がり、屋上に出た。
屋上では、なぜか皆がテニスをしていた。僕も一緒にテニスをした。ラケットを握って、ボールを延々と校舎の外の世界に向かって打ち続けた。
ボールは何球打っても外に飛んでいったままだった。
しばらくテニスを続けていたら、突然外から僕を目掛けてボールが飛んできた。一球、また一球と飛び込んでくる。
ボールの数は次々に増えていった。
僕は怖くなって逃げた。しかし、逃げても、逃げても、ボールは背後から追いかけてきた。そのうち打っている「誰か」も追いかけてきて僕に向かって真っすぐボールを打ち続けた。
転がったボールは枯葉になって、どこからが風が吹き、舞い上がっていった。
走り疲れた僕は、観念して横になった。
その「誰か」は、優しい笑みを浮かべて、横たわる僕の隣に座った。そして、僕の腹に触って、「大丈夫だよ」と言った。
彼は、腹をさすりながら、「きみの今までのことは心配しなくていい、目を閉じてごらん」と囁くように語りかけてきた。僕はゆっくり目を閉じた。
それから、「きみは違う世界に行くんだよ、大丈夫だよ」といったようなことばが、遠のく意識の向こうから聴こえてきた。
そのとき彼が言っていたのは、たぶん、「違う世界で過ごすことになるけど、心配しないで、出会いも色々とある、そこで、違った人生を生きる、違った未来を生きるんだよ、未来に付随する過去を変えるんだよ」というものだったと、夢の世界で僕は理解した。
大丈夫だよ、大丈夫だよ、と彼はしきりに繰り返した。
催眠術のように彼の声が響き、脳内で映像が現れては消えていった。幾つもの記憶の書き換えのようなことが起きていた。
そして、腹に触れる彼の手が、次第に焼けそうなくらい激しく、はっきりと熱を帯びていった。熱い! 熱い! 僕は思わず悲鳴を挙げそうになった。
意識が現実に戻ってからも、目を開けるのが怖くて、ゆっくりと、慎重にまぶたを持ち上げた。白熱灯の灯りが射し込んできた。天井、布団の感触、自分の部屋だ、と悟る。
外から雨音が聴こえてくる。
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