社会とビジネス
日本のプロ野球でも導入へ、「申告敬遠」は一体誰のため、なんのためか

Glass Story
「申告敬遠」導入は、誰のためか
守備側の監督が、敬遠の意思を審判に告げれば、投球しないでも自動で塁が与えられる「申告敬遠」。
この「申告敬遠」が、来季から日本のプロ野球界でも導入される見通しとなった。
これは、一足早くメジャーリーグで「時間短縮」を目的に導入され、ファンのあいだで反対の声も多いルール変更である。
以前イチロー選手も、自身「申告敬遠」を体験し、「あれは(ルールを)戻さないと駄目でしょう。空気感があるでしょう。4球の間に。面白くないですよ」と反対の声を挙げている。
そもそも、一体誰が「申告敬遠」に「賛成」なのだろうか。一体なんのための、誰のための、ルール変更なのだろうか。
このことについて考えるに当たって、そもそもメジャーリーグで「申告敬遠」が導入されるに至った流れを紹介したいと思う。
「申告敬遠」導入の流れ
メジャーリーグでは、現在「イニングの攻守交代」の時間は2分25秒と決められている。この時間は、テレビ放送のコマーシャルに合わせたものだ。
バッターの登場曲も、時間に厳しい制限があり、リリーフ投手も、かつては電気自動車で登場したが、今は外野から全力で走ってくる。これも「時間短縮」が目的である。
また「時間」だけでなく、数年前からチャレンジ制度も導入された。審判が判断を誤っている場合に備え、異議申立てによってビデオ判定が出来るようになった(このビデオ判定にも細かい時間規定がある)。
こうして「野球」というものから、「時間」や「曖昧さ」など「無駄」を排除した、「(経済も含めた)合理性」を求めるようになっていったのである。
この「時間短縮」という合理性の一環として、「申告敬遠」も導入されたのだった(参照 : 『敬遠にドラマは必要なし。ルール改正にドライなメジャーリーグの発想』)。
そう考えると、この「申告敬遠」も、選手やファンのためではなく、経営陣(ビジネスサイド)の都合が大きいことが分かる。
もちろんスポーツなので、《スポーツを面白くするためのルール》を守るのは当然である。
しかし、こうした《「合理性」や「ビジネス」のためのルール》に縛られると、まるで巨大ビジネスの歯車に野球も選手もなっている(メジャーなどは特にそういう風に思っているのだろうが)ような印象が先行し、弾力のある面白みも失われる。
日本プロ野球の美学
古くから日本には、「間(ま)」という文化があった。
余白は決して排除すべき「無駄」ではなく、そこにこそ「美学」がある、という風に考えた。
あれもこれもメジャーリーグ、「ベースボール」の後追いをするのではなく、日本のプロ野球は日本のプロ野球の「美学」を追求していってもいいのではないだろうか、と思う。
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