こころ
「自分のためにやる」イチローが、〈個人成績〉を優先させる理由

Glass Story
イチローへの批判
イチロー選手がマリナーズに電撃復帰。
年間262安打という84年ぶりの新記録達成の瞬間、WBCの勝ち越しヒットの瞬間、テレビの向こうのイチロー選手の姿に涙し、言葉に励みをもらってきた僕としては、この復帰は大変嬉しい知らせでした。
そこで今回はイチロー選手の「自分のため」という哲学について紹介したいと思います。
イチロー選手は、メジャーに移籍して以降、しばしばチーム内で孤立し、記者からも批判を受けることがありました。
批判の理由は、イチロー選手が「個人成績」を優先し、チームのために闘っていない、というものでした。
シアトルの地元メディアでもある同氏は「これに関して私は間違っているのかもしれない」と前置きした上で「イチローはチームのことよりも、彼自身や彼の成績に興味を持っていると私は常に感じたのだ(ジム・ムーア)」
こうした批判に対し、イチロー選手は、以前から「自分のためにやる」ことが「チームのためになる」とインタビューなどで語っています。
それは一体どういうことでしょうか。
イチローが「自分のためにやる」理由
イチロー選手の考える「自分のためにやる」というのは、個人成績をやみくもに優先させ、相手を蹴落とす、というものではありません。
練習や試合に「チームのために」という気持ちで挑むと、必ずどこかに隙が生まれ、またそれを自分自身への言い訳の道具にしてしまいます。
ひとりひとりがしっかりと「自分のためにやる」ことで、それが結果的にチーム全体の底上げに繋がっていくのだ、というのがイチロー選手の考え方なのです。
これは「自己中」ということではなく、チームのために動くための「アプローチ」の違いに過ぎません。
しかし、アメリカでは「自己中」と思われることも多かったようです。
これはもしかしたらアメリカと日本、西洋と東洋の文化の違いも反映しているのかもしれません。
普通、一見すると逆に思えますよね。アメリカ人が我を通して「自分のためにやる」のに対し、協調性を重んじて自己犠牲で働く日本人が「チームのためにやる」。
もちろん、そういう側面もあると思います。
一方で、もう一つの見方として、日本人は、自分自身のことに集中することが結果的に世界に繋がっていく、という視点を持っています。
自分のなかに宇宙があり、宇宙の一部に自分がある。
アメリカの場合は、自分と世界は完全に分離されている、という風に考えます。だから、「自己中」と「チームのため」は共存できません。
地球愛や、「世界を一つに」といったスローガン、ボランティア、デモ、寄付など、他者に対する愛も強い一方で、自己中で空気を読まない人たちも大勢いる。二極化するのです。
日本だと、こういうタイプの自己犠牲はあまり浸透しません。
ちょっと違和感があるのでしょうね。それよりも、映画『この世界の片隅に』のように、自分の暮らしを大切に生きていくことが、平和への道なのだ、という方がしっくりくる。
おそらく、こうした文化的な理由もあって、余計にイチロー選手の哲学がただの「自己中」という風に映ったのかもしれません。
このような「自己中」という批判に、不安や心細さもあったのでしょう(イチロー選手は自身をとても弱いという風に言っています、弱いからこそルーティンを大切にするのです)。
かつてイチロー選手が食事の席で、「誰のためにプレイするか」と尋ねた際に、「自分のためだよ」と答えたひとがいました。
王貞治さんです。
おれは自分のためだよ。
自分のためにやるからこそ、それがチームのためになるんであって、「チームのために」なんて言うやつは言い訳するからね。
イチロー選手は、「ありがとうございます」と答えたそうです。
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