Ibuki | コップのお話

Author Archive

 

世田谷区長と化学物質過敏症

 
Glass Story

世田谷区長と化学物質過敏症

政治家や、地方自治体の首長が、「化学物質過敏症」について発信するのは勇気がいることです。

それは数多くの企業、その企業に勤めているひと、また日常的に商品を使用しているひとからも反感を持たれる可能性があるからです。

もちろん、スポンサーが関わるテレビも、ほとんど報道されることはありません。

しかし、溢れる「化学物質」によって着実に症状に悩むひとは増加し、少しずつですが報道で目にする機会も増えてきています。

アメリカでは、成人の約13%が香りつき製品にさらされて化学物質過敏症になり、約15%が職場の香りつき製品で健康を害して過去1年間に休職や退職を余儀なくされている――。

そんな「香害先進国」の悲惨な実態を明らかにした調査結果が公表され、注目を集めている。香りつき製品の成分で体調不良になった日本の「香害」被害者には、やがて日本もこのようになるのではとの不安が強い。

出典 : 「香害先進国」米国の悲惨な実態、成人3人に1人が被害者|DIAMOND online

衣類の柔軟剤や制汗剤に含まれる香料が原因で体調不良を訴える人が増えている。NPO法人「日本消費者連盟」(東京都新宿区)によると、消臭剤を避けるために外出先のトイレを我慢したり、無臭の職場が見つからずに生活困窮に陥ったりする人も。

出典 : 街にあふれる「香害」で体調不良に 「誰もに起こり得る」化学物質過敏症に注意|産経新聞

「この病気は、脳の一部である嗅神経が化学物質にさらされることがきっかけで起こる脳の機能障害。香料が批判の対象になりがちですが、無香料でも化学物質が使われていれば、症状は現れます」

杉浦さんも「化学物質の総量が減らないと、解決しない問題」と訴える。

出典 : 頭痛、吐き気、めまい…“香りブーム”の裏で深刻化する「香害」|週刊朝日

こうした状況下で、東京都の世田谷区長の保坂展人さんは、化学物質過敏症について理解のある発言を行なっています。

2020-02-04 | Posted in からだと自然No Comments » 

 

        

香害と体臭

 
Glass Story

香害と体臭

宮城県の多賀城駅前にある自然派のカフェ「コトリコーヒー」さんは、小鳥が羽を休められるように、という想いを込めてつくられた小さなカフェ。

店主の方は、化学物質過敏症を患っており、柔軟剤や香水、香り付き合成洗剤などで体調が悪くなることから、人工香料を使用したお客さんは入店をお断りすることもあるとのこと。

しかし、体調の限界ゆえ、今年で閉店することに。

画像 : コトリコーヒー、公式インスタグラム

体に優しい食事を提供し、香害に悩んでいるひとたちが励まし合うことのできる空間だったコトリコーヒーですが、一方で不理解や否定的な方もいたことから、身体的、精神的に限界が訪れ、閉店に至ったとのこと。

ツイッターで、その件について呟くと、数多くの反響ととともに、「身体弱すぎ」「離島に行け」など、匿名の批判コメントも殺到。

>>コトリコーヒーのお店の様子(画像)

ツイッターのアカウントは削除され、そのことが原因かどうかはわかりませんが、閉店も早まることに(12月19日閉店予定)。

よく「香害」という表現の影響から、これは香りに敏感なことで、体臭含め個人の好き嫌いや無臭化という話にすり替わってしまいますが、実際は、香りづけに使用される人工化学物質に対する体の拒絶反応であり、化学物質過敏症の一種です(体臭の話と、この「香害」の問題とは論点が違います)。

どの香りの化学物質が、どの症状に繋がっているか証明できなければ規制はできないとのことですが、無数にある化学物質が、たった一つの症状に繋がっている、という単純な構造にはなっていません。

むしろ、無数の化学物質ゆえに身体が耐えられなくなって様々な症状(症状も、アレルギーや風邪と同じように、弱っている場所やもともと弱い場所に出るのかひとやタイミングによっても違います)が生じるので、「これ(この化学物質)」が「これ(この症状)」に、という話ではないのです。

夏の地下鉄の電車の車内には、数えきれないほどの人工香料による化学物質が充満していると思います。

ちょっと苦しい、頭が痛くなる、というのも症状の一つであり、それがひとによってはもっと辛い症状となって現れる、ということも想像に難しくありません。

化学物質過敏症は、香害のように呼吸から入ってくるものに敏感なひともいれば、食事で体調が悪化するひと、皮膚が過敏なひとといます。これもアレルギーと同様です。

たとえば、この病が日本の極めて一部のひとが言っているだけなら、もしかしたら特異的に体が弱かったり、妄想のひとつだという可能性もあるかもしれませんが、実際は苦しんでいるひとが増加し、世界的にも問題となっています。

>>街にあふれる「香害」で体調不良に 「誰もに起こり得る」化学物質過敏症に注意|産経新聞

>>中3・馬場さん、テレビ電話で授業参加へ うれしい!自宅で仲間と学べる 京丹後 /京都|毎日新聞

海外でも特にアメリカでは既に3人に1人が香害に苦しんでいるという調査があります。

アメリカの成人の99.1%が、自分や他人が使った「香りつき製品」に週に1度以上さらされており、34.7%が1つ以上の香り製品によって「1つ以上の健康に有害な影響」を受けている。つまり成人の3人に1人が「香害」の被害者なのだ。

アンケートで例示された香りつき製品は、「消臭芳香スプレーや芳香・脱臭・防臭剤」「シャンプーや化粧品などのパーソナルケア製品」「清掃用製品」「柔軟剤・合成洗剤などの洗濯用製品」「家庭用製品」「香水」などだ。

また有害な健康への影響として挙げられたのは、「偏頭痛」「ぜんそく発作」「神経症状」「呼吸器症状」「皮膚症状」などの訴えだ。男女別では女性の方が有害な影響を受ける割合が高かった。

出典 :「香害先進国」米国の悲惨な実態、成人3人に1人が被害者|ダイアモンドオンライン

こうした問題、数々の化学物質によって体が悲鳴をあげ、体調を崩す、というのは「複合汚染」と呼ばれ、古くは作家の有吉佐和子さんが数十年前に主に『複合汚染』というノンフィクション小説で問題提起をしています。

私は、こうした物質文明の氾濫というのは、人間の知恵が生み出した科学と文明というものの、ある一つの運命的な必然であったとは思うのですけれども、しかしこれをそのままにしておくことはできないし、このままにしておいたのでは、私たちの体が、まず得体の知れない病気になる。それから、もう現在そういう病気が頻発している。

出典 : 有吉佐和子、作家自作を語る|新潮社

テレビで取り上げられることが少ないのは、関連するスポンサー企業の影響や、また視聴者のひとりひとりにとっても生活に直結する耳の痛い話も多く(私たちは加害者であり、被害者でもあります)、尻込みをしているのかもしれません。

特効薬というものはなく、対策としては、自然(身体含む)に優しい暮らしをしていく、ということが重要という点では、自然の保全とも共通するでしょう。

>>漫画『原始さん』のあらすじと、水木しげるさんの自然観

2019-11-14 | Posted in からだと自然No Comments » 

 

        

屋久島で除草剤「ラウンドアップ」散布

 
Glass Story

縦棒  屋久島で除草剤「ラウンドアップ」散布(追記あり)

世界自然遺産でもある屋久島で、除草剤「ラウンドアップ」が散布されると言います。「ラウンドアップ」とは、農薬会社モンサント社の除草剤です。

除草剤「ラウンドアップ」が散布される場所は上記の通りで、日時は7月1日から7月13日のあいだの5日間。

この告知には、「ラウンドアップは、野生動物、鳥類、爬虫類にも極めて安全性が高く、広く利用されています」とありますが、実際は近年世界的に大問題となっています。

アメリカでは、ラウンドアップ の発がん性をめぐる裁判で、モンサント社が敗訴。すでに多くのひとが訴訟を待っている状態なので、今後も多額の賠償請求は続くでしょう。

除草剤「ラウンドアップ(Roundup)」が原因でがんを発症したとして米カリフォルニア州の夫婦が賠償を求めた訴訟で、州裁判所の陪審は13日、米農薬大手モンサント(Monsanto)に対し、約20億ドル(約2200億円)の支払いを命じる評決を下した。原告側の弁護士が明らかにした。

モンサントの親会社のドイツ製薬大手バイエル(Bayer)にとって、ラウンドアップの発がん性をめぐる裁判での敗訴はこれで3度目となる。

出典 : モンサントに約2200億円の賠償命令、除草剤の発がん性めぐり3度目の敗訴 米加州 | AFPBBNEWS

フランスでもこうしたラウンドアップの悪影響を考え、販売を禁止しています

フランス当局は15日、安全性が問われている除草剤「ラウンドアップ(Roundup)」とその関連商品の販売を禁止した。

出典 : 除草剤ラウンドアップ、フランスで即日販売禁止に|AFPBBNEWS

世界各地で使用反対のデモが起こり、世界中で使用や販売禁止の流れに向かっています。

縦棒  追記

屋久島でのラウンドアップ の散布は、不安の声が多く届いたことにより中止になったようです。

2019-06-16 | Posted in からだと自然No Comments » 

 

        

不思議の国のアリス症候群の症状と原因と由来

 
Glass Story

縦棒 不思議の国のアリス症候群の症状

不思議の国のアリス症候群(英語 Alice in Wonderland syndrome)という名前の症状が話題になっています。

不思議の国のアリス症候群とは、知覚された外界や自分の大きさが、実際とは異なって見え、様々な主観的イメージの変容を生じさせる症状です。

典型的な症状は、眼に障害がなく外界が通常と同じように見えていると考えられるにもかかわらず、一方では主観的にそれらが通常よりも極めて小さな、または大きなものになったように感じられたり、ずっと遠く、あるいは近くにあるように感じられたりする。

例えば、子供が自分の母親が自分より小さくなったように感じたり、蚊が数十 cm もあるように見えたりする。 自分の体は逆にそれぞれ大きく、または小さくなったように思うこともある。

出典 : 不思議の国のアリス症候群

決して視力が原因なのではなく、普通に見えているはずなのにも関わらず、主観的なイメージとして極めて大きく、また極めて小さく見える、という奇妙な感覚になる、不思議の国のアリス症候群。

テレビ番組で取り上げられ、ネット上でも共感や体験談が挙がっています。

縦棒 名前の由来は?

この「不思議の国のアリス症候群」という変わった名前は、ルイス・キャロルの童話『不思議の国のアリス』に由来します。

童話のなかでアリスは薬を飲み大きくなったり小さくなったりすることから、イギリスの精神科医によって1955年に名づけられました。

ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』は、まるで実際の夢のなかのような混沌とした世界も描かれ、面白さと少しの不気味さが魅力の作品です。

縦棒 不思議の国のアリス症候群の原因

認知が低いこともあり、報告例も少なく、まだはっきりとした原因などはわかっていません。

子供の頃は割と、こうした症状を体験することも多いようですが、大人になっても発症するという場合、多くは偏頭痛持ちであることが分かっています。

またうつ病の前触れであることや、向精神薬によっても『不思議の国のアリス症候群』の症状が出ることもあると言い、幻覚的なものの一種と考えられます。

夢のような感覚が現実になることから、疲労やストレスなどの影響も否定できません。

2019-05-22 | Posted in こころNo Comments » 

 

        

カリフォルニアでは、ホテルの小さなシャンプーボトル禁止の法案

 
Glass Story

カリフォルニアでは、ホテルの小さなシャンプーボトル禁止の法案

アメリカのカリフォルニアでは、ある法案が話題となっています。

それは、ホテルでシャンプーやリンスなどに使われる小さなボトルを禁止するというもの。

ホテルでの小さなボトルの使用が頻繁な使い捨てに繋がり、プラスチック汚染を悪化させるという自然保護の理由から制定されるようです。

現在、世界中でこのプラスチック汚染が進んでいます。日本も例外ではありません。

「このままだとみなさん、プラスチックの屑がまじった魚を食べることになりますよ。もう食べているかもしれない」と高田秀重教授は言う。

出典 : 忍び寄るマイクロプラスチック汚染の真実|ナショナルジオグラフィック

カリフォルニアの法案も、こうした問題への取り組みの一環なのでしょう。

2019-05-10 | Posted in からだと自然No Comments »