内田樹 | コップのお話

内田樹

 

内田樹さんがテレビ出演した際に震災について語った言葉

 
Glass Story

縦棒 内田樹さんがテレビ出演した際に震災について語った言葉

フランス文学が専門で合気道の館長でもある思想家の内田樹さんは、滅多にテレビ出演しないことでも有名ですが、以前、SWITCHインタビュー 達人達(たち)「内田樹×観世清和」に出演した際、ある印象深い言葉を語っていました。

内田樹さんは、神戸女学院の教授でもあったので、神戸で起きた地震の被災者でもあります。

番組内で、その地震のときのことを振り返りながら、震災からもう一度立ち直れた人たちに関する、「ある共通点」について語っていました。

立ち直れた人たちの共通点とは、地震によって「失われたもの」ではなく「残っているもの」を数えた、というものでした。

これは、地震だけでなく、日頃の幾多の不幸や悲しみにも当てはまるかもしれません。

失われたものを数えだすと、答えの出ない袋小路の苦しみにはまり込んでしまいます。場合によっては誰かを憎悪したり怒りが止まらなかったりするかもしれません。

一方で、今残っているものを数えると、それは自ずから希望に変わります。無理やりポジティブに振る舞うと余計に負担がかかりますが、今残っているものにふと光を当ててみると、ほんの少し前向きになれる気がします。

ほんの少し、前向きになれるだけでじゅうぶんなのではないでしょうか。

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2019-07-15 | Posted in こころNo Comments »