こころ
変人? 天才? 情緒を知る数学者、岡潔が語る「集中力を高める方法」とは

Glass Story
天才? 変人? 数学者岡潔とは
もうずいぶん前に亡くなられた、世界的に著名な岡潔という数学者がいます。
天才とも変人とも評される岡潔ですが、彼が繰り返し主張したのが「数学は情緒である」ということでした。
この〈情緒〉とは何かということについて、彼は、「すみれの花はいいなあとみる」ことであると語っています。
すみれの花を見るとき、あれはすみれの花だと見るのは理性的、知的な見方です。むらさき色だと見るのは、理性の世界での感覚的な見方です。
そして、それはじっさいにあると見るのは実在感としてみる見方です。
これらに対して、すみれの花はいいなあとみるのが情緒です。これが情緒とみる見方です。情緒とみた場合すみれの花はいいなあと思います。
僕は数学のことはさっぱり分かりません。
ただ、この岡潔の〈情緒〉にまつわる言葉を読んでいると、彼にとって数学というのは、〈我〉の執着(理性的な見方)を取り払い、自身の奥深くに流れる自然の法を歌人が和歌によって表現するように数字によって表現する、というものではないかと思うのです。
そのため、彼はなるべくリラックス、集中力というものを心がけていたようです。刺激というのは、常に〈我〉を乱すものだからです。
そのことを物語るエピソードとして、たとえば、ネクタイや革靴といったものを岡は嫌い、晴れでもゴムの雨靴を履いていたと言います。
なぜか。首を締めつけたり歩くと頭に響くというのが、その理由でした。「野蛮だ」「交感神経を締めつける」と言っていたと、岡夫人は語っています。
岡潔の集中力を高める方法
また、岡潔が、自身の体験を踏まえて培った集中力を高める方法として著書のなかで紹介しているのが、「右の内耳で聞く」というものです。
自然界の音色を、右の内耳で聞く。
自然のしらべを、右の内耳に意識を置いて聞いてみると、次第に集中力が深く、研ぎ澄まされていくと言います。ちなみに内耳というのは、耳の奥側の辺りを指します。
右の内耳に関心を集めて、自然の調べを聞いてみたらよろしい。蛙の鳴き声でも調べはあります。自動車の爆音には一向にありませんが。風のそよぎ、小川のせせらぎ、みなこうして聞いたらよい。
そのうちに関心が集まってきます。
このとき、「見る」ということはなるべく避ける必要があります。「見る」という行為は、意識を立ち上がらせ、集中力を乱す騒音に繋がっていきます。
見ることで、「ただちに死へと逆戻り」する。
必ずしも目を閉じる必要はありませんが、「見る」ということを前面から背景に回しましょう。
そして、右の内耳に集中を置く。
右の内耳に関心を集めると、情緒がわかるのです。やってごらんなさい。ぼくはそれを自分でやってみて、それでいっているのですから。
七十一年かかってね。
以上が、変人としても有名な、天才数学者・岡潔の、集中力を高め、情緒を知る方法でした。
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