脳が疲労していると、現実的な夢を見る。そして、朝、目が覚めると、その余韻のような、かすかな、ひりひりと放電したような感じがする。
もし、そういう日が続くようなら、どこかで一日だけ「インプットしない」日を設けたほうがいいでしょう。
本を読まない、テレビやスマホを見ない、食事を軽くすませる、といったような。
RADWIMPSで作詞作曲を担当する、ボーカルの野田洋次郎さんは、以前、「一本のアルバムを完成させるたびに一週間入院する」と雑誌のインタビューで言っていました。
また、宮崎駿監督は、映画が完成すると半年近く山小屋にこもり、自然と触れ合う時間を過ごすそうです。
そこまでしないまでも、現代ほど「インプット」から逃れられない時代はなく(江戸時代の人間の一生分の情報を、ぼくたちは一日で処理しなければいけないそうです)、意識的に「インプットしない」日を取る必要があると思います。
「アイデアのつくり方」という、初版は1940年と古く、100ページあまりの、可愛らしい装丁の本があります。
著者はコピーライターのジェームス・W・ヤング。
彼は、アイデアはまったく新しいものを生み出すのではなく、既存のものの組み合わせであると言い、その誕生までの経緯をシンプルなメカニズムで説明しています。
つまり、「1、資料を読み込む」「2、思考を巡らせ、試行錯誤する」「3、いったん、距離を置く」「4、あるとき、パッとひらめく」「5、具体化させていく」
この4番のとき重要なのが、休息なのです(ニュートン、アインシュタイン、ゲーテなど、アイデアを散歩中に思い浮かぶ作家や科学者も多い。まずは詰め込んで、咀嚼し、考え抜いてから、いったん脳を休ませ、語感を世界に開かせるのです。それがGoogle検索だけでは意味がない理由ですね)。
ぼくは中学の途中から不登校で、なんとか入った高校もすぐに辞めたあと、家族や先生の勧めもあって翌年から通信制の学校に入学しなおしたのですが、それもほとんど行けないような状態でした。
大学受験をすることも、あるきっかけで夏頃に決めたのですが、そのとき最初にいくつかの決まり事を自分に課しました。
そのひとつが、休息をしっかり取る、でした。
もともと一年遅れだったこともあり、ひとごとのように周囲の勉強の仕方をうかがっていたのですが、ものすごい時間をかけて、がむしゃらに詰め込みつづけてる人たちのほうが、案外失敗してるような気がしました。
筋肉には「超回復」という現象があります。
筋肉トレーニングによって、負荷をかけ、筋肉細胞を破壊する。その細胞が、24時間から48時間をかけて修復する。
その期間に、前よりも太く、強くなる。
だから、筋トレは、行ったあとの適度な休養が大切なのです。
ぼくは、脳みそも同じではないか、と思いました。
だから、それまでは不規則の生活で、昼の2時、3時くらいに起きる習慣だったのですが、勉強に取りかかると同時に、朝早くに起きるようになりました(目的が見つかったことや、仲間に入れてもらえるような気がしたことが嬉しかったんです)。
そして、午前中の三時間くらいを勉強にあてて、昼以降は手をつけるのをやめました。
色んな細かいことは、また今度整理して書こうと思いますが、とにかく、そのテンポを直前まで守り、結果、夏終わりには偏差値40前後だったのが、むりなく、とても楽しく、60以上になりました。
筋肉には、タンパク質がいいと言われています。
プロテインは、タンパク質を粉状にしたものですが、部活動をやってる人たちには馴染みのサプリメントでしょう。
食事療法を取り入れている、ある医師の方が言っていたのですが、タンパク質は脳の活動にもいいそうです。
糖(炭水化物)は、たしかに一時的にはエネルギーになり血糖値を上昇させますが、すぐに下降し、眠くなったり、さっきよりも頭が働かない、ということもあります。
だから、間食をする場合は、タンパク質を取るほうがいいのです。
また、個人的な体験からすれば、消化にエネルギーを要する動物性タンパク質よりも、ナッツ類や、豆腐、納豆など植物性タンパク質のほうがおすすめです。
脳には適度な刺激を与えつつ、定期的な休養を取ってあげましょう。それはうつ病の対策だけでなく、思考力や発想力にも必要なことなのです。

