からだと自然
五月病に向けた対策 − 春先のイライラ、不安感、うつ、動悸といった症状のツボ
Glass Story
よく「春になると変なひとが増える」と言われるように、春先は精神的に不安定になりやすい季節である。
抑うつ状態になったり、反対にざわざわとした不安感から一カ所に留まっていることができなくなる。
また不安感が起こるときには、心臓の鼓動が脈打つ、動悸と連動しているような感覚に襲われる。
昔から、春というのは体調を崩しやすい季節だと言われる。
春は昔から、「木の芽時は具合が悪くなりやすい」といわれるように、最も身心のバランスが不安定になりやすい季節でもある。が、不安定だから逆にバランスをとろうとする勢いもあるといえるわけで(……)バランスをとりなおす要の時期でもある。
___「整体。共鳴から始まる」片山洋次郎著
春先の不安感と動悸は、ときに自殺や何か大胆なことに向かわせるような焦燥感や激しさを持っている。
過去の記憶がフラッシュバックしたり、身近な人に八つ当たりしたり、逆にすがったりする。相手も余裕のない時期なので場合によっては喧嘩になる。
変なひとが多い、と言うのも、この〈症状〉の結果である。
こういった症状は、整体的に見ると、冬のあいだの身を縮めるような緊張や溜まった疲労が、春の暖かさとともに体がゆるんでいくことによって生じるのだと言う。
気が緩んで、発散される。
それは決して悪いことではなく、ただ、激しく発散されないように、緩やかに着地させてあげる必要があるのだ。
その冬から春先にかけての不安感や動悸といった移行期的な症状の緩やかな着地のために、一呼吸置くためのツボを一つ紹介したい。
それは右側の手三里や足三里というツボである。
このツボを押してもいいし、ふわっと手のひらで包むように触れているだけでも、胸のあたりのキュウッと詰まるような不安感が軽くなる。
また、「五月病」という言葉もある。
これは、この体が緩みやすく不安定な春の時期に、学校から企業まで、社会では様々な変化や出来事が続く。
そこで余計に緊張させて、「気張る」ことで「気の緩み」を抑えようとすると、ちょうど五月頃に心身にどっと疲れが出る。
これが「五月病」の原因の一つである。
だから、この「五月病」の対策としても、春の移行期的な〈症状〉を緩やかに着地させることが大切になってくるのである。

ユルかしこい身体になる 整体でわかる情報ストレスに負けないカラダとココロのメカニズム / 片山洋次郎


