こころ
イルカの癒し映像 - 総武線、新小岩駅の人身事故(自殺)対策から考えること

Glass Story
新小岩駅の人身事故対策
人身事故という名目の自殺が頻発する、JR総武線の新小岩駅で、その自殺対策として”イルカが泳ぐ癒し映像”を設置したそうだ。
画像 : 人身事故多発の新小岩駅、対策が怖すぎると話題!ただしホームドアは設置しない模様
僕自身、昔、総武線沿いに住んでいたことがあるが、確かに新小岩駅はなぜか自殺が多く、しばしば人身事故で電車が止まっていた印象がある。
だから、具体的に何か対策をしなければいけないと思うのは当然だし、心のこわばりを緩めるために動物の癒し映像を流す、というのも理由としては納得できる。
ただ、それはむしろ逆効果になるだろうと僕は思う。
偽物の生は死にいざなう
実際にイルカに触れ合えるのならいざ知らず、偽物、しかも「神秘的な自然」の偽物というのは、生よりも死にいざなう性質を持っている。
たとえば、昔の駅舎のような木製の空間にすれば、おそらく自殺の予防効果を発揮するだろう。
なぜなら、その空間には「本物」の自然がある。自然の手触りや自然の香りがある。
それは駅の利用者に、「ああ、帰ってきたんだな」という束の間の安心感、ほっとするひとときを与える。
しかし、一方で、映像であっても、香りであっても、植物であっても、自然の「偽物」が与える効果は微妙に変わってくる。
自然の偽物、人工的な空間は、「ああ、帰りたいな」と思わせるのである。
自殺とは、無意識下に生じる「自然に対する回帰願望」であるとも言える。だから、昨今の田舎移住者の増加と、自殺志願者が増えることとは表裏の関係にある。
そして、この幻想的なイルカの映像は、特に心身衰弱の状態では、「ああ、帰ってきたんだな」という安心感ではなく、「ああ、帰りたいな」という道に誘導する。
誰かが、心身ともにふらふらの状態で、画面に映る青光りしたイルカの映像を、ぼんやりと眺めている。
ホームで立ち尽くす自殺志願者は、「ああ、帰りたいな」と思う。そして、振り返ると、「自然」に帰ることのできる「入り口」が待っているのだ。
長期的な人身事故対策
よく言われるホームドアの設置も、確かに、物理的な人身事故対策としては効果的だろう。
ただ、長い目で見たときの自殺対策を考えると、たとえば、ホームや車内の広告(情報量)を減らしたり、落書きを消したり、木製の素材を使ったり、簡素で優しさのあるおしゃれなデザインにすることの方が大切であると僕は思う。
落ち着いた、「ああ、帰ってきたんだな」と思えるような駅舎(街)にしていくことが、長期的な自殺予防に繋がっていくはずだ。
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