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三菱電機の人工「青空」、体調不良になる予感

 
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縦棒  三菱電機の人工「青空」

三菱電機が、「青空」のような照明の開発を発表しました。

この「青空」は、窓のない部屋や地下、オフィスや公共施設などで使用できるそうです。

白色とオレンジ色のLED光源を駆使し、「青空」を演出。

さらに自動調節することで「朝焼け」や「夕焼け空」も再現できるとのことです。

 

画像 : 三菱電機、「青空を模擬するライティング技術」を開発 | 日経新聞

 

三菱電機では、今後数年をめどに販売を開始したい意向のようです。

縦棒  体調不良の懸念

この人工の「青空」のニュースと、イメージ図や実際の写真を見た個人的な感想としては、体調不良になりそう、ということでした。

そもそもLED自体が頭痛や吐き気といった「片頭痛症状」を引き起こすとも言われています。

LED普及率は年々上昇を続けています。オフィスの照明が蛍光灯からLED照明に変わった途端、頭痛発作が起こるようになったという患者さんが非常に多くいらっしゃいます。

出典 : 片頭痛はブルーライトの影響か。 LED照明がもたらす健康被害 | Medical Note

こうしたLEDの影響以外にも、僕自身、想像しただけで少し気が狂いそうになるのですが、それはたぶん、「居場所の感覚」の混乱が原因だと思います。

ただでさえ、地下や閉鎖的な空間にずっといること自体、精神的に逼迫していきます。

加えて、窓の向こうに「空」があると錯覚することは、相当感覚が狂うのではないか、と思う。

自分がどこにいるのか。

何を見ているのか、といった誤認に次ぐ誤認。

この人工の「青空」については、画期的で素晴らしいという声も多かったのですが、僕は正直体調の悪化やうつの発症を懸念します。

感受性が敏感であるほど、この空間には耐えられないのではないでしょうか。

2018-09-28 | Posted in 社会とビジネスNo Comments » 

 

        

カブトムシ大量死の原因は暑さではなかった?

 
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縦棒  カブトムシの大量死

この夏は、カブトムシの大量死が一部で取り上げられ、話題となりました。

そのカブトムシの大量死の原因は「暑さ」だという噂が流れ、出処元として二つのソースがありました。

一つ目は、兵庫県の体験型施設「かぶとむしど〜む」で、3000匹のカブトムシが衰弱、大量死したという報道。

まず1つは、兵庫県市川町の体験型施設「かぶとむしど~む」で、放し飼いにされたカブトムシが次々と衰弱死していると、一部メディアに報じられたこと。

2018年8月14日付の神戸新聞(ウェブ版)記事や、翌15日付の毎日放送(同)の報道によれば、この施設では今夏、累計3000匹近くのカブトムシが衰弱死。仕入れが難しい状況になり、16日で閉園となった。

両メディアとも、カブトムシが衰弱した理由について「猛暑の影響とみられ(る)」と伝えていた。とくに神戸新聞の記事では、「過去約20年間で例のない被害という」とまで書いていた。

出典 :「酷暑でカブトムシ大量死」は本当? 「異例被害」報道も…識者「考えづらい」

大量死の原因は「猛暑」、すなわち今夏の暑さであり、「過去二十年間で例がない」と報じられています。

もう一つは、あるアカウントのツイッターの投稿でした。

その投稿には、カブトムシが木の下でひっくり返って大量死している数枚の写真とともに、「やっぱ今年は異常気象すぎる。カブトムシがそれを物語っている」というコメントが添えられていました。

これも、夏の暑さが大量死の原因であるという風に解釈され、多くの反響(リツイート)を呼びました。

 

縦棒  大量死の原因はほんとに暑さ?

それでは、カブトムシの大量死は本当に暑さが原因なのでしょうか。

専門家の指摘によれば、確かにカブトムシは暑さに弱く、気温40度のなかで日光に晒され続けたら死んでしまうそうです。

しかし、一方で、普通にカブトムシが生活しているぶんには、そうした事態は起こり得ないと言います。

基本的に彼らは夜行性ですし、昼間も餌場にいる場合はありますが、直射日光の当たるようなところにはいません。また、日が昇って気温が高くなってくると、彼らも危険を感じ、木陰に入るなり地面に潜るなりして暑さをやり過ごすはずです。

出典 :「酷暑でカブトムシ大量死」は本当? 「異例被害」報道も…識者「考えづらい」

確かに、夜行性のカブトムシが、昼の暑さのなかで直射日光を浴びるような場所に集団でいて熱で死ぬ、といったようなことは考えづらいですし、もし暑ければ自然に移動するでしょう。

もし考えられるとすれば、

「カブトムシが暑さを避けられない状況になっていたのでは」と指摘。その上で、「自然環境ですと、暑さでカブトムシが死ぬことは考えづらいですが、人工の環境だと、そうした可能性も考えられると思います」としていた。

出典 :「酷暑でカブトムシ大量死」は本当? 「異例被害」報道も…識者「考えづらい」

ということのようです。

実際に、J-CASTニュースが施設に取材すると、「カブトムシが大量死するのは例年のこと」という答えが返ってきました。

原因として、子どもの体験型施設なので、①みんなが触って衰弱することと、②子供が触りやすいように隠れる場所を減らすので暑さや日光を避ける場所も少なく毎年大量死する、と施設の担当者は言います。

 

一方、ツイッターで広がった写真については、どのような原因が考えられるのでしょうか。

拡散された写真は、木の周りでカブトムシが大量死している、というものでした。

先ほどの専門家によれば、この木というのは、シマトネリコという樹木で、なんらかの条件が揃うとカブトムシを大量に引き寄せてしまうそうで、カブトムシによって樹木が傷つけられた管理者が、殺虫剤を蒔いた可能性がある、と指摘します。

これも言われて写真を見返すと、ちょっと自然現象とは思えない、木から次々に落ちてきたような死骸の様子が写し出されているように思えます。

いずれにせよ、カブトムシの大量死の原因が、この夏の暑さである可能性は低いようです。

2018-08-19 | Posted in からだと自然No Comments » 

 

        

なぜ? 猛暑で東京、大阪、名古屋など都市部のほうが暑い理由

 
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縦棒  都市部が特に暑いのはなぜ

厳しい猛暑が続く夏ですが、この暑さの傾向を分かりやすく表した図が、先日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって公表されました。

これは衛星「しきさい」によって8月1日午前10時40分頃に観測された地表の表面温度を表した映像です。

赤色が濃くなればなるほど、温度が高い場所となります。

この地図を見ると、明らかに東京や名古屋、大阪などの都市部で温度が高いということが分かります。

表面温度が高いということは、当然体感温度も高く、また夜間も熱がこもっていたということでしょうから、夜も暑い(熱帯夜)ということが言えるでしょう。

一方で、森林地域は日中でも温度はそれほど高くなく、都市部でも大きな公園や緑地の辺りは温度が低い傾向にあるようです。

それでは、一体なぜ都市部がこれほど暑いのでしょうか。

その理由の一つとして、「ヒートアイランド現象」が挙げられます。

 

縦棒  都市部が暑い理由「ヒートアイランド現象」とは

ヒートアイランド現象とは、「ヒート(熱)」「アイランド(島)」。すなわち、都市化が原因となって生じる気温の上昇を指す名称です。

これは東京など都市部に住んでいたり夏に滞在した方はお分かりだと思いますが、このヒートアイランド現象によって、体感温度も高く、また夜間もまとわりつくような暑さが引きません。

ヒートアイランド現象を引き起こす主な要因は、以下の四点です。

緑地や水面の減少

都心部では、畑や田んぼなどの緑地が減少し、都内を流れていた河川なども埋め立てられたり、覆いをかぶせられ地中化されたりしました。 緑は、水を吸収し、晴れて気温が高くなると、地面や空気の熱を奪って蒸発します。また、河川の水も蒸発する際に、空気の熱を奪います。 このように、緑地や水面が減ってしまうと、地面や空気の熱が奪われずに、熱がこもったままになってしまいます。

アスファルトやコンクリートに覆われた地面の増大

都心部の地面のほとんどは、アスファルトの道路や、コンクリートでできた建物に覆われています。これらアスファルトやコンクリートは熱をため込 み、なかなか冷めません。真夏に、アスファルトの道路を触って、やけどをしそうになるくらい熱くなっているのを体験した人も多いと思います。

自動車や建物などから出される熱(排熱)の増大

自動車からの排気やエアコンの室外機から出される空気は、夏場はとても近くには立っていられないほど熱くなっています。都内を走行する自動車や家庭やオフィスで使用されるエアコンの台数は増え続け、東京の夏はますます暑くなっています。

ビルの密集による風通しの悪化

ビルなどの建物が密集すると、風の道がさえぎられ、風通りが悪くなり、熱がこもったままになってしまいます。同じ気温でも、風があると体感温度はぐっと涼しくなります。

参照 : ヒートアイランド現象ってなに? | 東京都環境局

東京都環境局によれば、ヒートアイランド現象の原因として、「緑地の減少」や「アスファルトの増大」「排気やエアコンの多用」「ビルの密集」の四点が挙げられます。

猛暑の原因は「温暖化現象」という声もありますが、この「ヒートアイランド現象」も深刻な問題だと言えるでしょう(しかし、後者は人間によって変えられる部分でもあります)。

20世紀のあいだに地球の平均気温は0、6℃上昇しました。

しかし、日本は平均気温は1℃上昇し、特に都市部では2〜3℃上昇しています。

こうした数字を見ても、また熱中症の増加傾向を見ても、ヒートアイランドの影響の強さがわかると思います。

 

縦棒  ヒートアイランドが与える様々な影響と対策

なぜ東京や名古屋、大阪などの都市部がいっそう「暑い」のか。

そこには、こうしたある種の「人災」が関係していたのです。

ところで、約10年ほど前から、都心部では夜も蝉が鳴くようになりました。

これも都会の明るさの他に、ヒートアイランド現象によって夜も気温が下がらないことが原因となっているようです。

また、その頃から問題になり始めたのが、ゲリラ豪雨(2008年流行語)です。

画像 : 第3回  ヒートアイランドが及ぼす影響とは?| NHK

そして、東京の熱中症患者の激増も、ちょうどその頃から始まっています。

都市部の暑さを「人間の手」によって解消するためには、この「ヒートアイランド現象」の対策が欠かせません。

ヒートアイランド対策としては、先ほど触れた原因となっている四点と向き合い、大規模な緑地化や風の通り道の確保などを行うことが求められるでしょう。

それは都市の「自然」との向き合い方そのものと言えるかもしれません。

 

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自然欠乏症候群 -体と心のその「つらさ」、自然不足が原因です / 山本竜隆

2018-08-03 | Posted in からだと自然No Comments »