からだと自然

入浴後のかゆみ悪化の原因と、二つ（「シャンプー」「浄水器」）の対策

Glass Story

入浴後のかゆみの悪化

入浴後にかゆみが悪化するということはないでしょうか。

かゆみがあるからとお風呂に入り、体を洗ったり、シャンプーをしたにも関わらず、余計に体や頭のかゆみが悪化する、という負のスパイラル。

特にアトピー性皮膚炎などアレルギー体質の人に多いのが、この入浴後のかゆみの悪化です。

そこで、この症状の原因と対策について紹介したいと思います。

原因１、「水道水の塩素」

入浴後のかゆみ悪化の原因の一つとして、お風呂の水として使用される「水道水の塩素」が考えられます。

水道水には殺菌のために塩素が使用されますが、その残留塩素がかゆみの原因となる可能性があります。

ある皮膚科の医師は、塩素の影響について次のように語っています。

乾燥肌や皮膚に対して直接影響し、アトピーを形成する要因となっているのが「水道水中の塩素」です。水道水中の塩素は皮膚を乾燥させ、汗腺を閉塞させると私は考えています。

出典 : アトピー性皮膚炎の個々の要因

実際に、アトピーで相談に来る患者さんに聞き取り調査を行なうと、布団や埃よりもプール、プールよりももっともかゆみが悪化するのがお風呂でした。

水道水の塩素は、「○○以上」を使うように、という規定はありますが、「○○以下」に抑えるような規定はありません。

そのため、地域によってはプールよりも塩素濃度の高い地域もあると言います。

たとえ塩素濃度が、それほど高くなかったとしても、皮膚の感受性は人それぞれ（子供は大人よりも敏感）なので、敏感なひとは反応が出やすくなります。

入浴後のかゆみの原因の一つとして、残留塩素が問題となっている可能性はじゅうぶんあるのです。

対策１、「浄水器」

それでは、水道水の塩素対策として、どういった対処法が考えられるでしょうか。

まずは浄水器です。

シャワーが中心の方はシャワー専用、お風呂につかる場合は蛇口に取り付けるタイプの浄水器を使いましょう。

浄水器はそれほど高価なものでなくてもかまいません。

先ほど紹介した病院では、浄水器を使った患者さんの体験談が紹介されています。

先生の考えのとおり、お風呂に入ってぬくもったから、痒くなるのではありません。皮膚に塩素が吸着して、皮膚がフタをされ、熱が内にこもるから身体が熱くなり、痒くなるのです。

事実、お風呂に浄水器をつけるまでは苦痛でしかありませんでした。皮膚が痛いのです。そして、お風呂に浄水器をつけて入った時の感動は今でも忘れることができません。38度のお湯でも悲鳴をあげていたのが40度くらいでも平気になりました。

出典 : 鶴町皮膚科クリニック「アトピー性皮膚炎に対する声」

この科学的なメカニズムが正しいかどうかは分かりません。

あるいは、塩素に対するアレルギー反応（化学物質過敏症）の可能性もあるでしょう。

ただ、いずれにせよ、浄水器を使うことで解決する可能性があるので、かゆみがひどいという方は試してみて下さい。

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三栄水栓 浄水シャワー  2本入り 日本アトピー協会推奨

原因２、「シャンプーやボディソープ」

残留塩素以外に、入浴後のかゆみの原因として考えられるのは、シャンプーやボディソープです。

シャンプーやボディソープに含まれる様々な人工化学物質が、敏感になっている皮膚に刺激となってかゆみを誘発する場合があります。

合成洗剤で洗い物をしていると皮膚が荒れやすいひとは、同じようにシャンプーやボディソープが原因となっている可能性があります。

対策２、「石けんを使う」

オーガニックシャンプーなどを使ってもいいのですが、原因の特定を分かりやすくするために、一度完全無添加の純石けんを試してみるといいでしょう。

画像 : ミヨシ石鹸   リンネル シャボン連載 石けん通信

無添加の表示があっても、裏表示を見ると様々な成分が入っている場合があります。

これは、「無添加」というのが一切何も加わっていない、ということを示すのではなく、「○○（香料など）は加わっていない」ということを示すに過ぎない、というのがその理由です。

悩む場合は、ひとまず水とカリ石ケン素地のシンプルなものを選びましょう。

ミヨシ 無添加 せっけん泡のボディソープ ポンプ 500ml

無添加せっけんシャンプー本体 350ML

もし入浴後にかゆみが悪化するときは、「浄水器」と「石けん」を使用してみて下さい。

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